退会済のユーザー さんの感想・評価
5.0
物語 : 5.0
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
本当の意味での愛について描いた作品
愛...というと恋愛や、家族愛を想像される方が多いと思いますが、このどちらにも利己的な感情が潜んでいます。失恋した時にショックを受けたり、嫉妬をしたりなど、特定の相手を選び与えることは自分自身の為、という側面が少なからずあります。
すなわち、相手を選ばず(悪意を持って人を傷つける状態の方を除く)与えることが本当の意味での愛と言えるでしょう。
この転スラの主人公、リムルは敵である魔物に対しても寛容精神を忘れずに、対話を持って同じ目線で向き合います。
これは推測の域を出ないことですが、作者の「伏瀬」さんはおそらく、布施から転じてこのペンネームを使用していると思われます。
布施は、サンスクリット語でのダーナ、与えることを意味します。(イース8のヒロインで知りました)
そんなこんなで、異世界系という流行りのベースを取り入れつつ、作者が伝えたいことを描き、そこに共感した方々が、挿絵、コミカライズ、アニメなど、仕事としての域を越えて心から楽しんで携わり、今があるのだと思います。
コミカライズの川上泰樹さんがそれで有名なように、転スラをリスペクトするような描写が端々に見受けられます。
主人公の三上悟の声優、寺島拓篤さんがOPの作詞、歌を担当したり、スタッフの方々の面白いものを作ろう!という気概を感じます。
個人的にはラミリスがお気に入りです。かわいい。