SEIYΛ さんの感想・評価
4.7
物語 : 4.5
作画 : 5.0
声優 : 4.5
音楽 : 4.5
キャラ : 5.0
状態:観終わった
6回も観たら深読みしすぎでマジやばくね
ひょんなことからこの作品を6周する機会に恵まれたので
2期も放送中ですが軽く(?)レビューをば。
日常系アニメに定評のある、というか本家の京都アニメーション製作。
かわいい作画や声優陣の力演は他の方が詳しく書いてると思うので割愛。
とりあえずマジやばいとだけは言っておく。
この作品、日常系アニメとしての完成度が非常に高く、
何も考えずに観ているだけでも疲れた心を癒やしてくれる。
ただ6周も視聴すれば、理解力に難有りの自分でさえ
この作品のメッセージ性の高さに気付く。
{netabare}この作品は実に季節描写が豊かだ。小林さんとトールは
まだ肌寒い時期に出会い、1話ごとに様々な季節行事を体験していく。
TVで放送されたのは全13話だから、1日1話観ても2週間足らずで
1年が終わってしまう。でも、これってトール達も同じなんじゃないか?
どうやら人間とドラゴンには比較にならない「時間」の差があるらしい。
なにせトール曰わく「全人類赤子のようなもの」なのだから。
作中にもこの時間の差について扱うシーンは多く、
作品全体を通しての命題のようなものなのだろう。
とすると、私たちが視聴後に「あっという間だった」と感じた1年間は、
まさにトール達の視点での1年間に他ならないのではないか?
当然「そんなん1クールの話数の都合だろ」と言ってしまえば
それまでなわけだが、こういう深読みもたまには面白いじゃないか。
あなたがこの作品をすべて観終わった時、どんな感想を抱くだろうか。
最後まで楽しく感じたり、終わってしまって少し寂しく感じたり...。
もしかしたらトール達も、あなたと同じ気持ちなのかも...しれない。{/netabare}
最後に『パフ』という歌の歌詞(和訳)を載せておく。
なんかキザったらしくて恥ずかしいのだが、
未視聴の方は、視聴後にもう一度この歌詞を読んでみてほしい。
ではでは、楽しいアニメライフを!
『パフ 魔法のりゅうが 暮らしてた
低く秋のきり たなびく入り江
少年ジャッキーは友達で
毎日なかよく遊んでいた
パフはボートをこぎながら
ジャッキーしっぽにのせて 海原を行く
海ぞく船は おどろいて
すぐに旗をおろし あいさつした
やがてジャッキーは 旅に出て
パフはただひとり さびしく暮らす
そして今も入り江には
パフの声がして 海がさわぐ』