ウェスタンガール さんの感想・評価
4.0
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
呪術は爆発だ
日本文化の源流、それが縄文にあることは疑うべくもない。
それを我々に気付かせてくれたのが岡本太郎である。
彼は叫ぶ。
「ぼくが芸術というのは生きることそのものである。
人間として最も強烈に生きる者、無条件に生命をつき出し爆発する、
その生き方こそが芸術なのだということを強調したい。
芸術は爆発だ
これは随分前からの私の信念であり、貫いてきた生き方だ。
全身全霊が宇宙に向かって無条件にパーッとひらくこと。
それが爆発だ。
人生は本来、瞬間瞬間に、無償、無目的に爆発しつづけるべきだ。
いのちの本当のあり方だ」
岡本太郎『自分の中に毒を持て』より
まさに、呪術高専の面々の生き様そのものである。
“正しい死”のために“今を生きる”清々しさである。
負の感情を“正しく”拳に込めるのである。
もちろん、その感情がどこからあふれ出しているかについては、しっかりと描かれており、そこに抜かりはない。
それゆえ、一本芯の通ったキャラたち一人一人に思い入れを込めることができるのである。
カッコいいのである。
少年漫画の“お約束”である“野球回”をはさんで、新たなシーズン突入である。
まことに楽しい作品だ。
ちなみに、かつては「しゃけ」と「おかか」であった私。
今はなぜか「こんぶ」と「うめ」で、自らに縛りをかける毎日。