すぃんぱち さんの感想・評価
3.5
物語 : 3.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 3.5
キャラ : 3.0
状態:観終わった
シナリオが良ければ傑作だったかも
感動系の美少女恋愛ゲームで昔は結構有名だった人がメインになって作ったアニメのようです。
私もメディアミックスなどを通じて何作品か知っていたので、言われて納得しました。
主題歌の時点でなんかそれっぽいしw
シナリオもまんまですね。
ある意味ワンパターン。
この人のシナリオは大体が、なんか病気やら謎の異能やら重い境遇とかで美少女がかわいそうなことになって、それを主人公が必死に奇跡を起こして助けようとする感じ。
この作品も、いきなり現れて「もうすぐ世界終わるぞ」とか怪しげな予言をするちびっ子ヒロインがその「かわいそうな女の子」役をやるのは、ライターの性癖を知っていれば最初からモロバレでした。
で、そこから考えていくと、ヒロインが言う「世界の終わり」はガチで地球滅亡みたいなことではなく、女の子の世界が終わる=人生終了みたいな解釈なんだろうなーという想像がつきます。
で、実際その通りだったわけなんですがw
ここに繋げる流れが、まあ酷い。
ヒロインは的中率バカ高な予知能力を持っていて、その謎を追うメンインブラック的な組織が裏で色々やるわけですが、これが薄っぺらで、とってつけたようで、もうとにかく設定から描写から全てがひたすら雑。
ヒロインを決められたルートに追い込むために彼らが必要なのは分かるけど、そのフラグ要員としてコマ的に配置されてるのが透けて見えちゃうテキトーぶりで萎え萎えです。
多分、終盤の悲劇を際立たせるギャップ狙いなんでしょうけど、長々やるコメディ風日常パートは逆に冗長なんですよね。
ヒロインを上げて落とすための不思議パワーの設定もやっぱり目的がバレバレな安っぽさで、もう今時「ラプラスの魔」とかホントやめて欲しかったです。
ここまで陳腐だと恥ずかしい。
ライターはガチにSFやれるほど頭良くないし、バランス感覚もないんで、この作品を楽しむためには頭空っぽにしてレベルを合わせられないと駄目ですね。
終わるのはガチで地球で、ヒロインの「ラプラスの魔」使って皆でその回避をがんばる的な正統派な話にした方が良かったんじゃないかな。