ぼたん さんの感想・評価
3.7
物語 : 3.0
作画 : 5.0
声優 : 4.5
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
踏み込んだ割には無難な結末
障碍者の子とその周りの子たちの物語。
まずこの作品においていじめの是非は論じるべきじゃないと思う。
だっていじめは間違いなく非だからね。
でも小学生にとって耳が聞こえない、話し方が変っていう子とのコミュニケーションはものすごくハードルが高いことのはず。
だからいじめがおきてしまったからってあの子たちをクズ呼ばわりするのはちょっと安直。
それを通して彼らがどうなっていくのかって話だよね。
で、この作品で残念なのがその結末がなんというか、無難なんだよね。
だって、いじめの主犯格の子が大きくなって、わざわざ手話まで覚えてその子に会いに行って、和解もして。
その後、デートっぽいことしてプレゼントもらって、わざわざ髪型まで変えてくれて、好きとまで言われて。
そこまでロマンスの雰囲気にしておいて、最後みんな集まって仲直りしましたって友情エンドは肩透かし感半端ない。
そこはさ、せっかくいじめっていうセンシティブな話題を扱ったんだから、二人がいじめを乗り越えて結ばれるって結末にしてほしかった。
絶対そっちの方がドラマ生まれたと思う。批判も増えると思うけどね。
好みの問題かもしれないけど、最後の最後で万人受けに逃げた作品って印象。