「アレクサンダー戦記(TVアニメ動画)」

総合得点
65.9
感想・評価
11
棚に入れた
45
ランキング
3109
★★★★☆ 3.7 (11)
物語
3.8
作画
3.6
声優
3.9
音楽
3.6
キャラ
3.6

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ネタバレ

tinzei さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.8
物語 : 3.0 作画 : 2.5 声優 : 4.0 音楽 : 2.5 キャラ : 2.0 状態:観終わった

キャラデザが良かったら3.5はあった

アレクサンダー大王の話。
多少の改変とファンタジー要素はあるけど、ストーリーや登場人物は史実に沿った設定。

調べるまでアニオリだと思ってたけど、あの妖怪大好き荒俣さんが書いた小説が原作らしい。あの人って『帝都物語』みたいな日本の陰陽道とか妖怪絡みの人だと思ってたから少し驚いた。


この作品一番の特徴は作画。
キャラデザは海外の筋っぽい作画、だから美人?のロクサネやカッサンドラも全く可愛くない。別に可愛い作画にする必要はないし男は筋肉が目立って良かったけど、女はもう少し筋を減らしても良かったんじゃない?
背景や建物は幾何学的な作画、だからこの時代ではあり得ないような建物があるけど哲学とか数学の発達が盛んだった当時を考えれば理に適った作画だし、独創的で面白かった。ただ上でも言った通りキャラデザが酷いから評価は2.5。


BGMは時代に合った壮大さを表わすBGMが多いけど、所々に『NARUTO』聞いたことあるようなSEがある。


上でも言った通りファンタジーを含んだ内容だけど、それなりに面白かった。少しだけ世界史知識があるからすぐ理解できたし、部下との人間関係やピタゴラス教団の話も面白かった。
ただ終盤がよく分からない。自分が世界を滅ぼす人間なのか迷い続けたアレクサンダーが進撃を続けて、それを予言したピタゴラスと会ったけど、世界を滅ぼすのは世界を作り直すのと一緒って言われて軍を引き返して領内の統治に専念するようになる、ってことでいいいのかな?オチとしては理解できなくもないけど、せっかくならアレクサンダーが死ぬとこまでやって欲しかったし、母親のオリュンピアスがどういう反応をするのかも気になる。まあ元々の歴史があるから、その通りに進んだってことでいいんだろうけど、腑に落ちない最後だった。


【各話あらすじ】
1→アレクサンダーの初陣が近づく。アレクサンダー命を狙われる。自分の戦争理論をアリストテレスにぶつける。再び刺客に襲われるが相手がピタゴラス教団と分かる。人食い馬を宥め自らの馬とする。

2→ギリシャと戦いが起きる。アレクサンダーは初陣で序盤は動かず、味方が押され始めた時騎馬隊で突っ込み見事勝利を飾る。アリストテレが教団の刺客に襲われる。父フィリポスがアレクサンダーの母オリュンピアスと離縁して部下アッタロスの娘と結婚する。

3→アレクサンダーたちは奴隷に成りすましてアテネ使節団に潜り込みペルシャの首都バビロンに潜入する。ひと騒動起こしアテネとの同盟を破壊しペルシャ王ダリウス三世とも出会う。アレクサンダーはそこでロクサネという女性と出会う。だが捕まったプトレマイオスを助け脱出する。

4→ペルシャから帰ったアレクサンダーは僻地へ追いやられる。王宮ではアッタロスの娘とフィリポス王との間に王子が生まれ式典が控えていた。アッタロスの刺客に襲われたアレクサンダーは式典に出席。式典中アレクサンダーは神の天罰から父を助けるが操られた部下がフィリポスを殺す。そして後ろでオリュンピアスが笑っていた。

5→王になったアレクサンダーは敵対したテーベを潰しアテネに迫る。そのことを知ったアテネの評議会は震えあがり、アテネ一の賢者で物乞いをしている変わり者ディオゲネスに知恵をもらいに行くが断られる。たまたまアテネに潜入していたアレクサンダーはそれを聞きディオゲネスと会う。ディオゲネスに世界を滅ぼす予言の悩みを打ち明けそれを解消してもらいアテネから撤退する。

6→アレクサンダーは母にペルシャと戦うことを報告していた。ペルシャ侵攻を反対していたフィロタスの父パルメニオンはアレクサンダーの側近である息子にかつてオリュンピアスが行った予言を話し、更にオリュンピアスとフィリポスが出会ったとされる儀式を知る男に会わせる。フィロタスは胸にシコリを抱えたままペルシャ侵攻に同行する。

7→ペルシャ侵攻が始まりいくつかの都市を征服した。途中降伏した街に寄りフィリッポスという医者と出会う。アレクサンダーはフィリッポスに従軍を命じるが拒否され、街に伝わるくびきの縄を切って見せ従わせることに成功。ペルシャ王ダリウス三世はアレクサンダーと対決すべく大軍を率いて対峙する。アレクサンダーは自ら敵に突っ込みダリウスの命を狙うがピタゴラス教団の邪魔に遭い失敗、更にシコリを抱えたままのフィロタスが敵にやられ例の男からかつてアレクサンダーの母が行った禍々しい儀式を見る。だが目を覚ましたフィロタスは自分がアレクサンダーに助けられたことで思い直し、王に忠誠を誓う。

8→撤退したダリウスはアレクサンダーの動きを気にしていた。アレクサンダーは都市建設のため駐留していたが兵士たちが機械仕掛けで遊んでいるのを見て製作者に会いに行く。その制作者ディノクラテスは本人とは知らずアレクサンダーをアホと言い、自分の街構想を話す。するとアレクサンダーは未来の謎の街に飛ばされそこで出会った二人の盗賊と共に自身の墓に入る。そこでアリストテレスの亡霊と出会いプラトン立体?を手にする。元に戻ったアレクサンダーはディノクラテスを都市建設の責任者に任じる。

9→ダリウスが再びアレクサンダー討伐のため大軍を率いて向かう、そこにはかつてアレクサンダーと出会ったロクサネも一緒だった。アレクサンダーたちは神託を受けるがプトレマイオスだけ異質なものを受ける。アレクサンダーがフィリッポスと話している時、ピタゴラス教団と関係のあるゾロアスターの襲撃を受けるがこれを退ける。ダリウス率いる大軍と対峙する。

10→ペルシャとの戦いが始まる。一方アリストテレスはディオゲネスのもとを訪れプラトンの知識が詰め込まれたプラトン立体について聞いていたが、ディオゲネスは混沌に捨てたと言う。戦いはペルシャの優勢だった月食が起こりペルシャの士気は低下、その間にアレクサンダーはダリウスと一騎打ちをして倒す。その後ペルシャの残骸からロクサネを見つけ出し妻にする。

11→ペルシャの都市でロクサネと結婚式を催す。一方フィロタスはペルシャの残党を重用する王への不満をマケドニア兵から聞いていた。フィリッポスはピタゴラスの手先でゾロアスターからアレクサンダー暗殺の命を受けていた。式当日、同じくゾロアスターの部下だったペルシャの残党によりアレクサンダーは毒殺されかけ、フィロタスが罪を着せられる。フィロタスは混乱を収めるために自らアレクサンダーに殺される。更にフィリッポスはアレクサンダーを殺さずヒンドゥは越えるなと言い残し自殺。都市はアレクサンダーの復活で壊滅する。

12→アレクサンダーは進軍を続け、インドまで迫る。クレイトスはフィロタスを殺したことでアレクサンダーに不信感を抱く。クレイトスはインドのバラモンがいる都市でアレクサンダーに槍を向け真意を聞く。直後バラモンたちが襲撃、クレイトスはアレクサンダーを守る。だが直後アリストテレスに操られたカッサンドラがアレクサンダーに刃を向け、クレイトスは王を庇い死ぬ。正気に戻ったカッサンドラは悲しむがクレイトスから槍を託され王を守る決意をする。するとすぐにインドのポロス王が襲来、そこには自分達が倒したゾンビ兵がいた。

13→ゾンビ兵の中にはダリウスもいた。アレクサンダーはヘファイステオンを失いながらも勝利し先へ進み、自分の姿をしたポロス王と戦う。一方アリストテレスはまたディオゲネスのもとを訪れこの世界がアレクサンダーが生まれた瞬間にプラトン立体に飲み込まれたことを聞かされる。アレクサンダーはポロス王に勝ち更に先へ進む、そこでピタゴラス本人と出会い問われる。アレクサンダーは先へ進む。戦場を覆っていた霧が晴れマケドニア軍の勝利となり、アレクサンダーはマケドニアへ帰る。一方プトレマイオスは死の恐怖で錯乱しアレクサンダーを襲うが失敗し逃げる。アレクサンダーは追わず、そこに子供ができたと報告が来る。プラトン立体はユークリッドという少年の手に渡る。

投稿 : 2021/03/20
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