CiRk さんの感想・評価
3.4
物語 : 2.0
作画 : 3.0
声優 : 5.0
音楽 : 3.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
一期から劣化しすぎ
一期は"細胞の擬人化"という点に重点を置かれているが2期は"物語"や"キャラ描写"に重点が置かれているように思えた。
はたらく細胞一期は漫画でわかる歴史本などのように、楽しく見れてかつ、教養もつくという点が良かったと思っているが、2期は物語に重点が置かれたことにより、学術的描写が足りてない上雑だったと思ったので評価低め。
{netabare}一話からまず、いろいろあって血小板に金メダルが配られるが、この時点で違和感がある。
2話以降でも記憶細胞が過去を思い出したり、樹状細胞が黒歴史をばらまいたりなど、そういうのが見たいんじゃないと思うような展開が一期に比べてかなり増えている。
このようにキャラ描写に重点が置かれているため、はたらく細胞ではなく、別アニメのような雰囲気になっている。
ストーリーを重視するあまり、細胞の擬人化として破綻している。
とはいえ、前半はキャラやストーリー描写が過剰に行われるという点を除けば、一期の名残も残っておりそこそこは楽しめる。この時点なら重箱の隅をつつく程度の批判だし、ストーリー☆3.5ぐらいだった。
後半(5話以降)の乳酸菌やがん細胞関連の話からは前半のような細かい粗ではなく、もっと大きな粗が目立ってくる。
普通の細胞が血管内を動き回ったり、白血球が癌細胞に閉じ込められたり、明らかに破綻しているような展開が描かれる。
前半はまだ、キャラ描写のためと納得できるが、さすがにここまで来ると違和感しかない。
更にはがん細胞戦なんてほぼ一期の焼き増しでしかないし、過去回想が変なタイミングで入ったり、引き延ばし感がすごかったり、構成も滅茶苦茶。
これは個人によるかもしれないが、そもそもはたらく細胞にお涙頂戴展開やドラマが全くあっておらず、寒かった。
たぶん制作陣は一期が受けた理由を理解していない。{/netabare}
(3/14少しレビュー訂正)