ヒロト さんの感想・評価
4.2
物語 : 4.0
作画 : 4.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
冬の静かな街に訪れる奇跡
夏の伝説をテーマにしているAIRと対照的に、冬の学園を舞台にしたKanon。さすが京アニ、表情描写が大変緻密です。とにかく「美しい」アニメだと思います。同時に、1~4話あたりまでの伏線回収が見事で、「丁寧な」アニメでもあります。
真琴パート、舞パート、栞パート、名雪パート、あゆパートどれも心に響くストーリー構成だったと思います。個人的に栞パートと名雪パートが感動しました。真琴パートではキツネ、舞パートでは魔物と、フィクション要素を交えながら感動物語を作り上げていて、もちろんそれもとても好きです。でも栞と名雪のパートではそれぞれ余命と7年前の出来事といったように現実的な話で、思わず感情移入してしまうようなストーリーになっていて、とても心に響きました。
ところで、AIR2話で志野さんが持っていたナマケモノのぬいぐるみ、それとCLANNADアフター17話で古河家に置いてあったオオアリクイのぬいぐるみがKanon13話あたり(佐祐里の回)に登場してるような気がしたのですが気のせいでしょうか?
これは完全に個人的な好みの問題ですが、あまり美少女系アニメに慣れてない僕からすれば、相沢以外の男性キャラをもう少し強調させてみてもよかったかなあと思います。ですがこのままでも北川のヘタレ(?)は伝わってきますし、いいと思います笑。(スマン北川)
ここで締めようと思った途端思いついたのですが、最終話のラスト、香里が栞と北川を連れて買い物をするシーンが一瞬流れますよね。この時の香里と北川はもしかして付き合ってるんでしょうか? 少なくとも当初の2人は見た感じまだ友人関係っぽかったので、もし恋愛関係に発展したのであれば、これも香里と北川に訪れた「奇跡」なのかもしれませんね!(∩´∀`)∩