退会済のユーザー さんの感想・評価

4.2
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態：観終わった

これは長い長い時間のお話、、、の、ほんの一部、とでも言っておこうか。

凛々蝶さまに一目惚れして、
気に入った作品です。笑

アニメから入り、
その後、漫画も読破。
最近久々に漫画を読み返し、
アニメも再度視聴してみたのでレビュー。

妖怪の話ですが、
アニメ内で妖怪大戦争のような物騒なことは起こらず、
大筋はコメディであり、
ラブストーリーです。

ご覧になった方はご存知かと思いますが、
全12話のこのアニメは、
原作の序章の中のほんの一部であり、
作者の藤原ここあ氏も仰っていた通り、
アニメ化されたのは、
物語の土台部分に過ぎません。

続きは非常にシリアスな展開が待ち受けていて、
作者も「読者の反応が怖い」と仰っていたほど、
ダークな方向に進んでいくのだ。

ダークファンタジー嫌いな私が、
この作品を受け入れられたのは、
まず何つってもキャラの魅力である。

↓濃すぎるキャラの個性を一言で表すと
（カッコ内は変身した時の妖怪）、
凛々蝶（鬼）…繊細で律儀な不器用
御狐神（妖狐）…世渡り上手な変態
カルタ（がしゃどくろ）…食いしん坊な天然
渡狸（豆狸）…心優しい自称不良
野ばら（雪女）…クールビューティーな変態
反ノ塚（一反木綿）…普通の青年
夏目（百目）…明るいおせっかい
蜻蛉（鬼）…ドSな変態

↑メインとなるキャラがこれだけいるのに、
それぞれにちゃんとスポットが当たり、
分かりやすく描かれている。
{netabare}
凛々蝶と御狐神の、
一見どう考えても釣り合わないカップルが、
最終話で、
「好き…」と言わしめるまでの、
過去を振り返る経緯もまた、
とても丁寧に描かれていて好き。
{/netabare}

そしてもう一つ魅力的なのは、
原作を知らないと伝わらないので、
恐縮ですが、
後のストーリーに繋がる伏線が、
実に巧妙なのだ。

夏目が言った、
「先祖返りは不思議と同じような運命を歩む」
という台詞や、
渡狸がカルタに向けて言った、
「仲良しに決まってらぁ〜！！」
という台詞。
そして、サブキャラである小太郎の父、
「来世の俺は本当に俺か？」
という台詞さえ、
その後のストーリーの重要な伏線となっている。

これは長い長い時間のお話。

気になる方は、
ぜひ書店へ！笑

ちなみに、
アニメ2周目にして気づいたこと。
EDテーマが毎回違うのは、
観た方は分かると思いますが、
凛々蝶、御狐神、夏目&渡狸の歌が、
藤原ここあ氏が作詞をされているのは気づかなかった。

蜻蛉のEDテーマがぶっ飛んでるのは、
その筋では有名な話ですがｗ、
御狐神のEDの歌詞も負けじと変態的でしたw

藤原ここあ氏の可愛くも独特な世界、
もっと色々見たかったものです。