たわし(爆豪) さんの感想・評価
3.5
物語 : 4.5
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
たとへ独りになったとしても。。。。
原作はアメリカのSF小説だったと思います。。(笑)タイトル忘れてしまいましたが。。。
僕が藤子F不二雄先生の漫画が大好きなのは、人間の心理や倫理を超えた視点から漫画を描いているからであり、誰ひとりとして完全無欠な人間が登場しません。
というか、人情味の欠片もない人間のほうが多く登場し、身も蓋もない欲望や願望を抱いていることがほとんどです。
これは最近のアメコミでも言えますね。
この「ひとりぼっちの宇宙戦争」では、世界の命運を握っているのはどこの誰でもないたった一人の少年であり、しかも敵は見た目も中身も同じクローンであるところがストーリーの味噌になっています。
ここでも、超越した非人間的な存在ではなく、人間。。しかも自分自身が敵であるというところに著者が読んでいる人に考えてもらおうとしている感じがします。
SFとは「少し(S)不思議(F)」であるという信念にみる人間とは一体何なのかという飽くなき探究が。。僕の胸を打ってなりません。