徳寿丸 さんの感想・評価
3.8
物語 : 3.0
作画 : 4.0
声優 : 4.5
音楽 : 3.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
踏んでくれーーー!(笑)
オリジナル作品(2021.2)
「ガルパン」「はいふり」が前時代兵器?の陸、海+萌要素で評価されており(はいふりはガルパン程の結果ではないが・・・俺は好きだ!)やはりあとは空を何とかと思っているわけだが、「ガルパン」で成功した水島監督の「コトブキ飛行隊」がちょっと個人的には残念だったので「ストパン」「ガルパン」「はいふり」に関わった鈴木貴昭氏の脚本という事もあり一応の期待はあった。
まず、世界観や設定はやはりというかとんでも設定だった・・・いいじゃないか!謎の侵略者だったり戦車道だったりブルマーだったり到底有り得ない設定こそ萌が入り込む余地があるというものだ・・・決して「ネウロイ」(ストパン)の焼き直しじゃないか!等とチンケなツッコミは野暮というものだ。何たって敵の正体が解るなんて凄いじゃないか!
そしてユーロファイターやF-15Jと並んでレシプロ機が蒼空を駆ける!なんて贅沢なんだ!また「零戦」など有名機じゃなく「鐘馗」「He100」とかかなり渋いチョイス。He100なんてナチスの宣伝用にしか使われなかった機体じゃなかったか?レア過ぎるぞ!
とまぁ、そんな事を思いながら視聴したわけだが流石に人類の敵との戦闘である為、「ガルパン」「はいふり」のようにキャッ、キャ、ウフフで死者0というわけにはいかない。戦死者も出る。だが、そういったシリアスな部分(特に年端もいかない女子の戦死)を作品全体で和らげる為か、基本的に馬鹿明るいキャラが多く、悲壮感を漂わせない作りになっている(その分、主人公が霞む)。そして、大人が子供を男が女を守るっていう今までの常識(今はどうなんだろ?男が女を守るって女性蔑視とか言われるんだろうか?)と大人達もちゃんと戦い死んでいく様を描いている。個人的にはアニメとはいえそうあるべきだと思う。
キャラ、声優、作画は概ね高い水準で製作側の熱量は感じた。ただ、ラスボスがなぁ・・・うーーん、何だろうなぁ・・・残念ながら個人的に「ガルパン」「はいふり」と同列にはできないなぁ。空は持ち越しだな。
私のツボ:EDとかジブリの作品を思い起こさせる(風立ちぬの一場面)