シン さんの感想・評価
3.8
物語 : 5.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
ドラマがぎゅっと詰まってる
2クルー目25話。この話数の中に色々なドラマが詰まっていて、無駄な話は一切なく中身がとても濃かったです。
連載開始、救済の危機、打ち切り、担当との確執、三角関係、方向性の葛藤、そしてやりたいことを勝ち取る!とてもドラマ性があり面白かったです。
本屋さんにはよく行きますが、本屋さんにあるすべての本の裏でこんなに熱い物語が繰り広げられていたなんて・・・でも、毎週毎週ランキングの順位を気にするなんて心臓がもたなそうです。
特に印象に残ったのは亜城木コンビと港浦さんの紆余曲折。作家の気持ち、編集の気持ち、利益を出さなければならない出版社の思い。色々と考えさせられました。
港浦さんは確かに服部さんに比べれば未熟な点が目立ちます。ですが、真白が倒れた時もトラップのために一生懸命動いてくれたのに、真白が「港浦さんははずれか・・・」と言った時には驚きました。自分も亜城木達と同世代だったら、港浦さん微妙って思ったかもしれませんが、この年になると港浦さんにも感情移入してしまい、とてももどかしい気持ちに。なので編集長に一喝され、ぶつかりあい、最後は円満に担当交代となった時はお互いの成長を感じてとても感動しました。
一方男性キャラが素敵に描かれているの対し、女性キャラがなんだか極端な人ばかり・・・公園で中井が絡まれてるのに何もしない蒼樹さん、高木に執着しすぎでプライドが異常に高い岩瀬さん。(デスノートの高田清美に似てる)蒼樹さんは後半とても丸くなって可愛いものの、いきなり変わりすぎな気もします。ヒロインの亜豆もあまりリアリティを感じず、真白の動力源のはずなのに、魅力をあまり感じません。
デスノートもそんな感じだったからこの作者さんの特徴なのかも。
まるでスポーツ漫画のような、熱気のある物語。何かに打ち込んでいる人達の物語ってこんなに惹きつけられるんだなと思いました。