匿名係長 さんの感想・評価
3.5
物語 : 3.5
作画 : 4.0
声優 : 3.5
音楽 : 3.5
キャラ : 3.0
状態:観終わった
風をいたみ…
ちはやふる!
面白きですね(^^)
三期では恋愛模様に大きな変化が生じています。
個人的には全国大会の団体戦のような内容が1番好きなのですが、今回は登場人物の心情メインな感じでしたのでハラハラを楽しめました。
{netabare}
今期の見所は、やはり3人の恋愛模様!
自分は新推しですが、それとは関係なく、益々太一に対して苛立ちを覚えてしまったw
太一と新、どちらも千早に恋心があり、なんと2人とも千早に告白しております。
最初に新、そして太一。
千早は一体どちらを選ぶのか、太一に対しては、はっきりと「ゴメン」と言っています。
コレは『同じ気持ちになれない』の「ゴメン」なのか、『今まで気づかなくて』の「ゴメン」なのか、『すぐに答えが出せない』の「ゴメン」なのか、、、
しかし、新に「好きや」と言われた時の態度とは明らかに違っていました。
新に対しては放心、高揚、照れ。
太一に対しては動揺、「ゴメン」と即答。
『風をいたみ』のくだりからも、太一はフラれたと見るのが妥当でしょう。
まさに、千早フるですね。
(本当にすみません。)
しかし、新に「好き」と言われて喜んだ事=恋心とは決まっていません。
カルタの神様みたいに思っていて、尊敬する、追いつきたいと思っている人に言われて、単純に嬉しかっただけというベタな可能性もありますし。
さて、物語は千早達が高校三年となり、新たな部員を迎えようとしていた時、千早にフラれ、試験で一位を逃した太一はカルタ部を退部してしまいます。
新歓を抜け出し太一を追いかけ、太一がカルタ部を辞めるのは嫌だと泣く千早。
太一は千早にキスをした後、「お前は俺が石で出来てるとでも思ってんのか?」「やれねぇよ、カルタ」「今、100枚全部が真っ黒に見えんだよ」と告げます。
ここで登場する百人一首。
『風をいたみ 岩をうつ波の おのれのみ 砕けてものを 思ふころかな』
『風が激しくて、岩に打ち当たる波が自分だけ砕け散るように、私だけが心を砕けんばかりに貴方を想い悩んでいる』
そんな太一の気持ちを知り、千早もカルタが取れなくなり、カルタ部を去る事となります。
太一くん。キミは何をしているのか。
気持ちは分かる。
ずっと好きだった子に告白したが「ゴメン」と即答され、退部したが追いかけられて辞めないで欲しいと言われても、自分は感情のある人間だと言いたい気持ちは分かるよ!!
でも、やっぱり色々と自分勝手すぎる気がする。
告白するならもっと早く、もしくはもっと遅くじゃないのか。
告白するって事は2人の関係はどうしても変わるという事。
受け入れられると思っていたわけじゃないでしょう。
むしろ勝算は低いと分かっていたはず。
気持ちが盛り上がってしまったのはしょうがないにしても、それなら相手の気持ちも考えるべきなんじゃないかと。
撃っていいのは撃たれる覚悟のある奴だけだという名言があるように、
告っていいのはフラれる覚悟のある奴だけだ。
札が黒く見える、カルタ出来ないと言いつつもラストでは周防名人と一緒にいる太一くん。
まさか、自分はカルタしてる?
好きだと想い続けていた人が、笑顔が好きだと伝えた相手が、涙を流し、あんなに大好きだったカルタ出来なくなってるよ?
てか、何キスしちゃってんの?
フラれた相手に?
最後の思い出のつもり?
自分の中で好感度が爆下がりしました。
一方、新は、
名人戦では5連覇し、引退すると公言していた周防さんに対し、自分が倒しに行くから名人でいてくれと情熱を見せ。
学校ではチームを作るために各学年の全クラスを周り部員を集め。
千早と太一が退部したと聞いた時、2人の事を同時に心配して、2人に対して『かるた部作ったよ、近江神宮で会おう』とメールし『千早と太一に貰ったものを返す』と誓う。
新カッコいい!
結局太一はカルタや部員の皆ではなく、千早だけが目的みたいになってしまっていて、変な立場になってるのが残念だと思いました。
一途に思い続け、カルタ頑張っていけば好感度もいつか上がってワンチャンあるとか思っていたのですがw
まぁ自由奔放な千早に振り回されながらもずっと好きでい続け、結局フラれるし、不憫といえば不憫。
しかし、イケメン、モテ男、家が金持ち、勉強ができて、適当な彼女と付き合ってたりした太一は、一般的には不憫どころか、ただのリア充ですよねw
むしろ、菫ちゃんの方がよっぽど不憫だと思います。
てか三期での菫ちゃんは好感度爆上がりです!
好きな人に好きな人がいるのを分かっていて、自分が不利になると分かっていても、相手の気持ちを察し、相手の気持ちを尊重し、相手の為を思っての言動ができる。
菫の花言葉にピッタリな女の子ですね(^^)
でも太一は千早の為ではあるが、結局は自分の為の行動ばかりなんですよね。
太一が自分の友達なら、彼の行為はただのエゴだと殴ってやりたい所です。
作者様は太一をどうしたいのでしょうか。
新が東京の大学に来て、千早との距離が近くなり、太一が離れて、高校時代と逆の立場になる事で
『離れて気付いた』
『新への気持ちは尊敬や憧れ』
『太一はずっとそばにいてくれて、ずっとそばにいたい存在』
又は、『3人はずっと友達』
みたいなベタ展開は流石に無いですよね?
でも新とくっつく事になったとしたら、太一のキスは最悪の行為だと思うんですよねぇ。
キスシーンを見ると、ギリ唇では無く、唇に超近い所に見えますが、、、
(いや、イッちゃってるのかこれ??)
兎にも角にも、キスされたヒロインに変わりなし。
純粋な新とくっつくなら清いままでいて欲しかった。
今後、太一は結局戻ってきて、3人の関係にも決着がつくのでしょう。
キスもあったし、なんだかんだ結局最後は千早×太一エンドになるかもですが、
個人的には千早×新、太一×菫ちゃんエンドを期待しております。
菫ちゃん、色々とフラグをぶっ立てまくってましたからねw
色恋も良いですが、
千早vs詩暢ちゃんのクイーン戦が早く見たいものです。
{/netabare}
さて、関係性が大きく変わってきた『ちはやふる3』
どうしようもなく中途半端な所で終わってしまっていて、先が気になるなんてもんじゃありませんね。
原作未読な自分としては、是非『ちはやふる4』に期待したいです。