ふじき さんの感想・評価
5.0
物語 : 5.0
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
すごい
season3に該当する部分は原作未読の状態で見始めました。
作画がとてもきれいです。
特に立体機動装置の描写がすごくて、これこのまんまユニバのアトラクションなるんちゃう?と思いながら見てました。
本作で、今まで広げられていた風呂敷が怒涛の勢いでたたまれます。
本作を見た後に改めて過去のシーズンを身返すと、キャラクターの発言、行動の一つ一つに無駄が無さ過ぎてびっくりします。
長期連載らしい中だるみだとか場当たり的な要素が無くて、あまり熱心じゃない読者の私はただただ驚くばかり…。
リアルタイムで追ってたかったです…が、今ファイナルシーズンを原作読んだ上でリアルタイム視聴していても毎週心がしんどいので、まとまった状態で見るのが、小心者の私には良かったのかも。
話もキャラクターも完璧な作品です。
話中、繰り返し世界の残酷さが語られますが、その「残酷な世界」に適応している(かのように見える)人々の後悔(殺そうと決めたのに殺せなかった等)に、どんな苦境でも思考を諦めない調査兵団の面々の強さが垣間見えます。
最近、色んなニュースで、「苦境に立たされたとき、人は思考を停止し、都合の良いように記憶を改ざんしてしまう」という大衆の性質を目の当たりにする事態が多いです。
そうした世相も十分に反映されてる絶望的な世界で、「観察者」になるんじゃなくて、ものすごい引力で泣いて喚いて「何か」(本作では、とりあえず駆逐。)を実行しようとするエレンの主人公感がすごいです。
みんな大好きですが、ハンジさんが大好きです。
あの世界で、徹頭徹尾対話を信じることのできる人。そしてもちろんリヴァイ兵長。