a さんの感想・評価
4.5
物語 : 5.0
作画 : 4.0
声優 : 4.5
音楽 : 4.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
「なんとかなれ!」と祈ってしまう作品
90点。
ただただなんとかなれ!と祈りながら観てしまった。それほどキャラに感情移入してしまう秀作。
{netabare}
良かった点
書ききれないほどあるため簡潔に。
・主人公が苦悩の末、結局翔子救出を諦める点。
よくある物語だと救出を諦めない→奇跡的な力で全員助かる。
というのが定番だが、そうではなく悩んだ末に麻衣と歩む未来を咲太は選択する。
この展開はある意味新鮮で、だからこそ我々視聴者側も「翔子も助かって欲しい」と強く思えるのだと感じた。最終的には奇跡的な力で全員助かるが、そこに至るまでの経緯がすばらしかった。
・最後のポスター
咲太の「募金で小銭が…」のセリフを聞いたとき、なるほどそういう未来になっているのかと納得している最中、麻衣がヒロインを演じる映画のポスターが登場。前作のアニメで麻衣の芸能界復帰を果たせたからこそ今の未来があるというのは感動的だった。
・翔子が助かった理由を、事細かに説明しなかった点。
おそらく咲太の"募金"や麻衣の"映画"、翔子の"課題"などさまざまな要素が重なった結果、「翔子も含む全員が助かる奇跡的な未来」を迎えることができた。これを言葉で説明し視聴者をさらに納得させる事は多分できただろう。
しかしそれを行わなかった。ここに本作の良さが集約していると思う。
走馬灯のような描写で未来の再構築と記憶の再認識を咲太にさせエンディングとしたことにより、素直に翔子が助かって良かったと思えたし、終わったあとにどうして助かったのか考える余地を与えていたと思う。
他にも多々あるが、全体として脚本が本当に良かった。
悪かった点
いっちょんわからん!
全くないと思う。
{/netabare}