セシウス さんの感想・評価
3.8
物語 : 3.5
作画 : 2.5
声優 : 4.5
音楽 : 4.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
記憶を失った世界を理解するのは難しい
パラダイムシティという閉ざされた街を舞台にしたネゴシエーターという仕事をしている主人公が活躍するお話です。ネゴシエーターとは話術を使ってトラブルを解決する仕事ですが、この主人公はトラブルがこじれるとビッグオーという巨大ロボに乗って全てを粉砕します。この流れが終始シリアスタッチで描写されるのがおもしろいです。
パラダイムシティは40年前に全ての人が記憶を失っていて、それ以前の歴史やデータなどの知識はメモリーと呼ばれ力のある人々はそれを日々追い求めています。後半はこのメモリーを追求する話がメインになっていてとても理解が難しいものになっています。26話見終わっても話の大筋がよくわかりませんでした。ただパラダイムシティの持つどこか疲弊して暗い雰囲気がとても印象的な作品でした。
キャラクターは多くは登場しませんが、主人公周囲はとても魅力的です。ヒロインのアンドロイド役の声優さんは見事な演技だったと思います。
絵は古く、後半の人物作画はやや雑に見えました。またビッグオーはよく描けてますが、その他の巨大ロボは昭和アニメのような感じであまりカッコよく見えませんでした。
音楽はジャズ・オーケストラを中心に質も量も素晴らしいです。オープニングは権利の関係があったらしく微妙なバージョンに差し替えられてました。
ストーリーは難解ですが世界観は独特で印象的です。見て損はない作品だと思いました。