tinzei さんの感想・評価

3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.5 音楽 : 2.5 キャラ : 3.0 状態：観終わった

日本製のパワードスーツが武者っていうのは安直すぎない？(笑)

アイアンマンことトニースタークが、無限でクリーンなエネルギーを生み出すアークステーション建造のため日本に来る。


マーベルコミック『アイアンマン』のアニメ版。
日本のアニメ会社が作ったマーベルコミックスアニメ化シリーズ全四作の一つで第一弾。

四作目の『ブレイド』だけ観たことあって、他は観たことなかった。
シリーズの特徴として全ての作品に日本が関わっている、この作品の場合、舞台が日本で、出てくるキャラもほぼ日本人。
もう一つ、本家マーベルと同じで四作ともクロスオーバー作品となっている。
この作品の場合、作中にウルヴァリン(ローガン)が出てくる。


作中の時系列は分からないけど、少なくとも実写映画の一作目よりは後になる。ただ実写映画との共通キャラはスターク以外だと日本に来ていないペッパーと生きていたインセンだけだし、作中にスタークがアイアンマンになった回想もあるから『アイアンマン』を知らなくても理解できる。

この作品一番の見どころは、スタークを救った医師インセンが実は生きていて、色々あってテロリストになったってとこ。
展開としては面白いけど、原作に関わるような話だから少し違和感があった。最初に観た『ブレイド』もブレイド本人の出自に関わる話だったし、原作や実写映画との関連性を一切排除して全く知らない人向けに作られた話だから、少し残念ではあった。
ただ『ブレイド』よりは面白かったし、『アイアンマン』ブランドがなくても面白い作品だったから知らない人にもお勧めできる。ただ逆に知ってる人にはオススメできないかもしれない(笑)


実写映画に合わせてペッパーとスタークの声優が一緒なのは良いとして、合わせるならインセンも合わせて欲しかった。
後、日本製のパワードスーツが武者っていうのは少し安直すぎないか(笑)



【各話あらすじ】
１→無限のエネルギーを生み出すアークステーション建造のためスタークが来日、そこで研究者の田中や記者の七海と知り合う。訓練生が操るアイアンマンディオが暴走、スタークが止めるが直後にゾディアックのスコーピオンが急襲、その相手をしている間にディオのスーツが盗まれる。

２→プルトニウムが強奪され日本に持ち込まれたという情報が入り、スタークが疑われる。スタークは自らの手で事件を調べ、ゾディアックが関係していると分かる。ゾディアックが運ぶプルトニウムを追いかけるが途中七海のカメラ箱とすり替わり七海が狙われる。だが桜井という男の助けもあり見事プルトニウムを奪還する。

３→人為的な竜巻で田中の知り合いの教授が立て続けに死ぬ。田中はかつて共に気候を操るプロジェクトをしていた坂本教授を訪ねそこにいた七海とも知り合う。だが直後竜巻が襲い坂本は怪我をする。田中はプロジェクトを調べるが実は坂本がゾディアックと協力して作り、坂本は口封じに殺されそうになっていた。スタークは田中からEMPを受け取り竜巻内にある装置を破壊、無事竜巻を止めるが坂本は竜巻に飛び込み死亡。

４→スタークはかつてインセン医師とアイアンマンを作った時のことを思い出す。スタークはレース事業に参入するがテストドライバーの川島がスタークの命を狙う、たまたま来ていたローガンに助けられゾディアックの人間兵器の話を聞く。スタークは川島と一騎打ちをして川島を助けるが直後ディオに襲われる。何とかし退けるがディオを操っていたのは死んだはずのインセンだった。

５→アークステーション周辺の町で人の体液の色が変わり倒れる現象が起きる。一方宇宙では自衛隊の衛星が何者かにジャックされた。スタークは現象と関係あるとされ拘束されるが自衛隊員だった桜井に助けられる。現象が衛星をジャックした寄生ロボと関係していると分かったスタークは桜井と協力して宇宙へ上がり寄生ロボを倒し事件解決。

６→アークステーションにウイルスプログラムが侵入しロボがおかしくなる。スタークと田中はウイルスからステーションを守るが、今度は町の信号やATMにウイルスが入る。スタークはウイルスの目的がリアクターと知り自分を囮にする。電子内でウイルスと戦うが、スタークの思いを知った犯人が自分の母親との約束を思い出しウイルスを止める。だがスタークはゾディアックのパワードスーツ二体に襲われる、するとそこに武者をしたパワードスーツが現れスタークを助ける。

７→スタークが田中を餌に攫われ七海も後を追うが船で連れてかれる。スタークと田中が目覚めると無人島におり、インセンからリアクターを抜き取られ24時間以内に武器を作り脱出しないと死ぬと言われる。スタークはかつてのインセンとの約束を守り武器ではなく信号弾を作り、七海の話を聞き武者のパワードスーツを着て助けに来た桜井に知らせ無事脱出、インセンはディオを着て去るが田中とスタークはお互いの愛を確かめる。

８→前の一件でスタークと田中の仲がギクシャクする。スタークはゾディアックから逃げてきたと言う超能力少女アキと出会う。アキはスタークに懐くが彼女の生い立ちは悲しいモノだった。そんな時桜井がアキを連れ去ろうとするがゾディアックの兵器が立ちふさがる。スタークは兵器に取り込まれたアキを無事救出するがアキは超能力を失いスタークとの記憶も失った。

９→アークステーションで使うプルトニウムがディオを着たインセンに持ち去られる。スタークはインセンと戦うが逃げられる。直後インセンから電話で一騎打ちをすることに。その際インセンがゾディアックに入った経緯を聞き絶句するが信念を曲げずインセンと対峙する。だがアークステーションに無人のアイアンマンが出現し田中たちが襲われ、一騎打ちをしていたスタークもやられ川に落とされる。

１０→アークステーションが占拠され田中やたまたまいた七海たちも人質になる。日本政府に要求がなされるが無理難題ばかりだった。一方スタークは桜井に助けられアークステーションに向かう。桜井の上司でスタークを日本に招いた黒田防衛大臣が人質解放を条件に自らを人質として差し出す。その隙に七海と田中がスタークのスーツを持ち出しスタークに届ける。スタークはスーツを着てインセンと戦う。だが無人アイアンマンが突如インセンを裏切り攻撃する。自分を庇うスタークを見て思い直したインセンは無人アイアンマンと戦うが捨て身攻撃に破れスタークにゾディアックに気を付けろと言い息絶える。

１１→事件が終わり、黒田は英雄と称えられる一方スタークは管理責任を問われていた。桜井に拘束されたスタークだったが直後国会議事堂がゾディアックの攻撃を受けスタークを解放しろと言う。スタークはゾディアックの仲間であるという疑いを晴らすため独自に行動する。途中桜井とも戦うがゾディアックの攻撃でスタークは仲間じゃないと分かる。桜井はスタークが田中から聞いたエネルギーが過剰に供給されてる場所へ行き実はゾディアックのボスで新型パワードスーツを着た黒田と戦う。だが桜井は倒され死ぬ直前にスタークにゾディアックの正体を知らせる。

１２→黒田は全国民に戒厳令を敷く。田中は自分がゾディアックに支配されてた事を知る。スタークは彼女の自殺を止めるが黒田のせいで彼女は兵器へと変貌する。スタークは田中と戦い何とか自我を取り戻させる。スタークは田中を七海に任せ自分は黒田と決着をつけに行く。黒田のパワードスーツに苦戦するスタークだったが田中が自分の命と引き換えにエネルギーをスタークに送り黒田を倒す。その後田中は死ぬが無事アークステーションを起動し日本に無限のエネルギーが供給される。