ようす さんの感想・評価
3.8
物語 : 3.5
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 3.5
状態:観終わった
止まっていた気持ちが、動き出す。
脚本とシリーズ構成を「さくら荘のペットな彼女」の鴨志田一氏、
キャラクター原案を「月曜日のたわわ」の比村奇石氏が担当した、
オリジナルアニメーション。
高校生の恋愛を扱ったもどかしい作品です。
全12話です。
● ストーリー
高校3年生の冬、泉瑛太(いずみ えいた)は、
中学2年生まで住んでいた神奈川に戻ってきた。
高校で再会したのは、親友の相馬陽斗(そうま はると)と、
当時と変わらず陽斗に片思い中の夏目美緒(なつめ みお)。
そして瑛太もまた、美緒への気持ちは変わっていなかった。
置き去りにしていた気持ちと時間が動き出したような再会。
高校生活も残すは冬休みと3学期のみ。
恋に揺れたり、受験に追いつめられたり、
そんな高校3年生の様子を描いた作品です。
登場人物はあらすじ↑で紹介した以外にもいますが、
とにかく恋の矢印がみんなバラバラ。
進展しそうで動かない…!
というもどかしさとあきらめが前半は続きます。笑
そしてそれぞれが自分の気持ちと真剣に向き合ったり迷ったりする中で、
徐々に恋の矢印が動き始め、最後には…!?というのが、
この作品の流れです。
この流れはOPの映像で示されています。
なので、見ている人はその経過を楽しめばいいのではないかと。
結末はなんとなくOPの映像でわかるのですが、
それでもどうなるのか気になって、12話ずっと見入っていました。
受験と恋、高校生活のほんの一瞬を切り取っただけだけど、
なんだかすごく懐かしい気持ちになりました。
あの頃に戻りたいなーと浸っていました。
なんだかんだ、
高校生活楽しかったな…部活しかしてなかったけど…。笑
受験の空気も懐かしかったです。
● キャラクター
女の子は可愛い子が多くて、
男の子にはイケメンがいないのはなんでだろう…。笑
主人公の瑛太は不愛想で、
自分の考えや気持ちを前面に押し出すことがない。
周りには目線でバレちゃうみたいですけど。笑
彼が本気になる姿はかっこよかったけど、
なぜかどこかうまくきまらないのはそういうキャラ?
{netabare}
最終話、ホームランを打って走り出したけど、
彼がどこに向かって走ったのか私には謎なんですけど。
てっきり美緒のところへ行ったと思ったのに…。
ずっこけてしまいましたよ^^;
{/netabare}
恋に不器用な美緒。
受験に関しても恋に関しても危なっかしくてハラハラしちゃいます。笑
でもふくれっ面な表情とか可愛くて、
結構好きでした。
礒部花凜さんの声やしゃべり方もキャラに合っているように感じて、
より可愛く感じました^^
それにしても瑛太も美緒も、
肝心なことを伝えないから危なっかしすぎて。
{netabare}
受験にしても、結果オーライですけど、
もし瑛太が合格してたら悲惨以外の何物でもないですよ?笑
この先二人がうまく続いていくのか、
不安しかない。笑
というか、そもそも恋で進路決めちゃいけないw
{/netabare}
そして、後輩で写真部の小宮恵那(こみや えな)。
私はこの子が一番好きだったかな。
写真のことにも好きな人のことにもまっすぐ進むことしかできなくて、
危なっかしくて、でもそんなところが可愛くて。
他のキャラの告白などはあまり響かなかったんだけど、
小宮の頑張りにはぐっときましたよ(´;ω;`)
● 音楽
【 OP「over and over」/ やなぎなぎ 】
最初はあんまり印象に残らないなと思ってたけど、
回を重ねるにつれて大好きになっていました。
以前からこの曲は知っていましたが、
作品によく合っている曲なんだとわかると、印象が変わるものですね^^
【 ED「behind」/ 夏目美緒(礒部花凜)、森川葉月(芳野由奈)、小宮恵那(Lynn) 】
やなぎなぎ作詞作曲のED。
しっとりした曲調です。
OPとはまた違った角度からこの作品に合っていて、
この曲も好きでした♪
● まとめ
恋の揺れ動きを描いた12話でした。
高校生活の最後の時期、
というのも良いポイントだったのだと思います。
ただ、肝心の気持ちを伝える場面がいまひとつ私には響きませんでした。
メインはそこじゃないから?
気持ちがどう揺れ動くのかがメインだから?
感情が激しくぶつかり合うような恋愛作品ではなく、
穏やかに、だけど確かに熱く渦巻いている、そんな印象でした。
結果より過程を楽しむタイプの恋愛作品だと感じました。