ブラッキー さんの感想・評価
3.6
物語 : 4.0
作画 : 3.5
声優 : 3.5
音楽 : 3.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
勇者が魔王を倒すのは本当に正しいことなのか?
主人公は魔王であり勇者であるとも言える世界。
勇者であるユーシャちゃんは魔王を倒そうと奮起し、魔王と戦います。その中で、最終奥義の魔法を使いますが、魔法は失敗。その反動で魔王は過去にタイムスリップします。
過去に戻った魔王は冒険者学校の教師となりユーシャ達が勇者とならないようにあの手この手を使いますが、彼女たちは勇者となり、また魔王と戦います。しかし、またもや最終奥義の魔法が失敗し、魔王は過去に戻ってしまいます。魔王は勇者に立ち向かうのをやめ、普通に過ごすようにします。
とまあ、これがおおまかなあらすじです。この後は、ユーシャちゃんたちが冒険者学校に通いながら、色々と楽しいことをやっている日常系の展開が続きます。制作陣達がきららにたずさわっているメンバーがいるのもあってきららのような展開となっておりますね。百合もありますよ少し
そんな冒険者学校に姫様が転校してきます。それにより、ユーシャが正式に勇者と認められます。姫様は、勇者に憧れており、勇者に助けられることを夢見ています。そんな彼女の夢をかなえるために魔王のまおちゃんが人芝居を打ちます。その中で勇者が彼女を勇者だから助けたいのではなく友達だから助けたいと言ったことで彼女もそうした考え方を変えます。姫様とユーシャちゃんの絡みは百合っぽさがあって微笑ましいですね。
終盤、まおちゃんが復活の際に2000年の記憶を思い出しつつも、それが彼女の中での人格形成に大きな影響を与えているというわけではなくむしろ自身が魔王であるがゆえに孤独を味わっていたということが明らかになります。また、彼女が魔王としてよみがえる前にユーシャちゃんいぜんの勇者たちが998回戦って魔王の力を少しずつ削っており、魔王はまおちゃんを倒せば滅びることが発覚します。これは、魔王を退治すればまおちゃんが滅びることを意味しています。
そんな中、彼女の側近であるメイドゴーレムが勇者陣営に連れていかれるのを守るためかやけになったためか、まおちゃんは自らが魔王であることを明かし、(この時、ユーシャちゃん達もまおちゃんと一緒に過去に富んでいたことが発覚する。)姫様とめいどちゃんを連れ去り、魔王城へと向かいます。魔王をたいじすれば彼女が滅びるが、退治しなければ彼女の力により国は滅びてしまいます。どっちに転がってもつらいですね。思わず涙が出てしまいました。
その中でユーシャちゃんはなぜ勇者になりたかったのか考えます。その中で彼女はかっいいからでありそして誰かを守りたいから勇者になりたかったのだと思いだします。まおちゃんを倒せばどちらも果たせません。なので勿論彼女はまおちゃんと戦いたくないと最後まで戦いませんでした。そして、彼女は勇者の証である剣を謎の何でも飲み込むモンスター君の口の中に放り込み、そして、メイドちゃんはまおちゃんを彼の中にほうりこみました。すると、彼の中から出てきた彼女は魔王の力を失っていました。彼には概念を飲み込む力があるそう。それにより、魔王という概念と勇者という概念が焼失し、まおちゃんが滅ぶ危機も国が滅びる危機もなくなり、冒険者学校で彼女たちはまた勉強する毎日に戻りました。
最後はめでたしめでたしでよかったです。モンスター君は、最後のルートでしか存在しないらしく、彼の正体はよくわかっていません。人によってはご都合主義に感じるかもしれませんが、これでよかったと思います。みんな幸せになってめでたしめでたしで感動しました。
こんなアニメがあると知らなかったのは非常にもったいないなと思いました。だからこそこれを紹介してくださったレビュアーさんには感謝しかありません。
まだこのアニメを見てない方は今すぐにでも見てください。Dアニメストアで全話配信してますよ!