a さんの感想・評価
3.0
物語 : 3.5
作画 : 2.0
声優 : 2.5
音楽 : 5.0
キャラ : 2.0
状態:観終わった
音楽の使い方が印象的な作品
70点。何度も観るのを諦めながら最後まで視聴。
総合して惜しい作品だが、観るには値する。
序盤で諦めかけている人は最終回まで観ることを強くすすめる。
{netabare}
良かった点
終盤における歌・音楽の使い方が秀逸で作品に色をつける最高のアクセントになっていた。特に母親がおにぎりを作るシーンは感動の一言。
また中学生のリアルな状況をよく描けている。金銭面や人間関係など当時を思い返すと誰しも似たような経験があり、そこを描ききっていることで作品に深みを与えていた。
悪かった点
キャラの心情の移り変わりが激しくついて行きづらい。特に終盤のヒロインは理解に苦しむレベル。
最終回で思い入れのある人形を置いていくか(≒別れる)というシーン、そこに至るまでの心の動きがあまりに急激。脚本上最後に山場を持っていきたかったのだろうか。
さらに最終盤の回想シーン、付き合いは続く→結婚ENDだったが、あそこまで描かれるのは興ざめ。
中学生カップルの多くは結婚まで至らない。リアルな描写がすばらしい本作品だからこそ最後までリアルであって欲しかった。この2人が結婚することはもちろん嬉しいのだが、そこを作品内で明確に描く必要はなかっただろう。
電車に向かい大好きだと叫び、その叫びは直接届かなくとも主人公の一番大切な"小説"を通し気持ちが伝わる。その後遠距離で付き合っていくが、きっとこの2人なら大丈夫。と視聴者に想像させるENDだったらより良かったと思う。
{/netabare}