ももも さんの感想・評価
4.0
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
王道スポーツ物+ノスタルジー
引退の縁に立った体操選手「荒垣城太郎」と、彼を取り巻く人達の物語。
忍者かぶれとか人語を解してるっぽい鳥とか気合の入ったオネエ系おっさんとか、アニメという媒体ならでは(なのか…?)と思われるキャラを除き、全体としてはドラマでもできるような設定です。
「2002年」と明確に年代設定されているのが特徴といえば特徴でしょうか。
ガラケーとかギャル文字とか割と露骨なノスタルジー小道具がちょいちょい入ってくるんですが、20年前と今って言うほど変わっていないと言うか、クレしんのオトナ帝国の「昭和」みたいにどーんと迫ってくる強烈なノスタルジーがあるほどではなく、そういうのが出てきても「あったねー」くらいの割と落ち着いたリアクションになっちゃったかも。
奇をてらっていないストーリー物で安定して見れたんですが、{netabare}「いい子」だった玲ちゃんが殻を破る下りとか、割と読める展開も多かった気がします。
逆にレオナルドは雰囲気だけで描かれてて、一応挫折から逃亡、憧れのサムライの元へ転がり込んで~みたいな流れはわかるんですが、もうちょいフォーカスしてあげても良かったんじゃないかと思いました。{/netabare}
一人の心情を丁寧に追うわけでもなく、時代のうねりを描くわけでもなく、登場人物それぞれの物語が普通に描かれてる感じです。ちょっと物足りなかったかも?
追記。OPの上海ハニー、おっさん過ぎて当時はJPOPをあんまり聞いておらずオレンジレンジの曲には縁がなかったんですが、今回初聴で「これBeatUKで聞いたことある!」ってなって、なんでやたら叩かれてたのかわかりましたw