Rera さんの感想・評価
4.5
物語 : 4.0
作画 : 5.0
声優 : 4.0
音楽 : 5.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
ライブシーンが素晴らしい
{netabare}全話視聴終了。
ブシロードによるメディアミックス「D4DJ」のアニメ版。DJミュージックというわりにニッチな世界の話。
「D4DJ」については何の知識もなかったのですが、楽曲が素晴らしいのと主人公のりんくちゃんのキャラが魅力的で非常に楽しく見ることができました。
どこまでも明るくて前向きなキャラがいい。こういう子がいると力になりますよね。まるで「ダイナモ」のようで推進力があります。
こういうアニメはどこまでも明るく楽しくそしてリズミカルでなくてはなりません。
それと3DCGの出来がとてもいいと思います。CGについては何かと言われますが、本作はフルCGではなく、コマ数を3分の1に落として2D作画感を出しているとのこと。
この技術をセルルック(セル画で制作したように見えるという意味)と呼ぶようですが、このくらいのスピード感が実際の目で追える感覚に近いのではないかと思います。
フルだと動きがなめらかすぎて逆に違和感が出てしまいます。
ダンスシーンが特に素晴らしいと感じたのですが、このセルルックの技術による効果ではないかと思います。
「バンドリ」も同じ制作会社ですが、CGの技術的にいえば本作のほうが違和感が少なく技術の真価を感じました。
ゆっくりとした動きが多い日常パートはまだ2D作画には及びませんが、それを補って余りあるライブシーンの演出があるので悪目立ちすることがありません。
OPEDも含め楽曲もいいですね。特定のミュージシャンではなく、登場グループごとに音楽プロデューサーが違うのでそれぞれ個性が出ていていいですね。
こういうアニメはとにかくライブシーンにこだわって作るべきだと思うし、そういう意味で本作はよくできていると思います。
(余談)主要登場キャラの名前が橋の名前からとっているというのが渋いですね。しかも主人公が「愛本橋」からとっているとは渋すぎる。
「愛本橋」は日本三奇橋の1つで、江戸時代に現在の富山県の黒部川にかかっていた「刎橋」という構造の橋だったそうで、橋桁がなく、両岸からせり出すように架橋していく技術でかけられた橋だそうです。
もうすでに現存はしていませんが、愛本橋の名は現在も12代目の橋として健在です。
ちなみに「A.I.C.O.incarnation」に出てくる「愛本遮断堰」の位置に現在の愛本橋が架かっているシーンが出てきます。
こんな小ネタは結構好きです。 {/netabare}