栞織 さんの感想・評価
4.9
物語 : 5.0
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
アマプラで2.22で視聴、TV版は2.02
TV版でしか項目がないので、こちらで感想を書かせていただきます。先日の金ローでTV録画したものを見て、どうも旧版だと思い見ていたら「2.02」のテロップが出たので、視聴を中止しアマプラで見ました。こちらは「2.22」でこれが正式な最終版ではないかと思います。以前アベマTVで限定で見たのも、アマプラと同じ版だったと思います。どこが違うかというと、全体的にグレードがあがっており、作画の描きなおし修正があり、背景にCGが多用されて豪華になっています。また最終場面に童謡がかぶさるのがなくなっていると思います。違ったかな?とにかく中盤のアスカの乗る伍号機がつぶされる場面の「今日の日はさようなら」はかかりますが、ラストの何かあったと思う、その歌がありません。なぜなくしたかは監督のみが知るところでしょう。しかしなくなったことにより、より映画的で見やすくなっていると思います。あ、思い出しました「翼をください」だったと思います、それがないですね。私個人としてはない方がしっくりきました。うん?BGMのメロディーは「翼をください」だったと思いますが。合唱していなかったと思います。
閑話休題、大ヒット上映された「破」、特にもう言うべき事はありません。緩急自在のあらすじで、テレビ版をもっと複雑により面白く作られており、しかも新作画も非常に美しいので、本当に映画館で見てよかったと思ったエヴァです。アスカがまた貧乏くじになりましたが、Qで復活しているので、まあいいのかなと思いました。「序」の感想でも言いましたが、エヴァが異星人?みたいな生命体を奴隷のようにして戦術的に使用しているとわかると、いろいろな映画中の表現が飲み込めてきます。もともと異星人のものだから、簡単に異星人の敵方と同化してしまう。そのあたりが、勧善懲悪の巨大ロボットものが好きな人には「エヴァは暗くて」とよけてしまう所以のところでしょう。しかしプロレス技で自在に戦うエヴァの戦闘場面は、本当に魅力的です。またカットの使い方が本当にうまいと思います。
新キャラのマリは、風来坊的なキャラで、うまくエヴァ作劇中にはまったと思います。よくある新キャラの、綾波二号のような優等生タイプにならなくてよかったのではないでしょうか。この後のQが少し停滞した感じの設定になったので、このまさに「破天荒」な展開だった「破」は大ヒットしたのもよくわかる気がします。ラスト場面でシンジとレイが再会できて抱き合ったのも、納得でした。脚本も無理なくうまくまとめられており、青春ものとしてもいいと思いました。