ヘンゼル さんの感想・評価
1.5
物語 : 1.5
作画 : 1.5
声優 : 1.5
音楽 : 1.5
キャラ : 1.5
状態:途中で断念した
一捻り加えた設定を案の定なろう節でダメにした作品
安定の1話切り作品でした。
というか1話の中でも観るのに耐えられず途中で断念した作品でもあります。
このような「いかにもなろう系全開」の作品は、当たりとハズレの格差が大きいので(現に無職転生は今期大当たりの作品)1度は観るようにはしているのですが、この作品はハズレもハズレ、なろう系のつまらなく気持ち悪い部分が沢山つまった作品だと、個人的に思います。1話で途中断念してもなお、ですよ?
唯一良かった点としては、MPがHPの役割をしている事ですかね。つまり魔法を使用すると生命力が代わりに消費されるという事です。
この設定は多分物語のインフレを抑制するために設けられたのでは無いでしょうか。
なろう系の悪い作品だと「主人公の魔力は無尽蔵」とかいう頭悪い設定も当然のように出てきますから、この点はよく考えられていると思います。
さて本題に入っていきましょうか。この作品の悪い点についてです。
まず主人公が持っているスキル「大賢者」(某スライムの設定そのまんま)についてですが、これが良くない。
このスキルを使うと「ありとあらゆる情報が知れる」のと引き換えに、とんでもない頭痛に襲われるという欠点が存在しますが、この解決法がキスをするという事でして、その情報の出処が「ヒロインが本で見つけた」からなんですよ。
矛盾点に気が付きません?
大賢者に聞けば頭痛を治す方法が聞けるのではないかという事に。
原作にはもしかしたらこの点について触れているかもしれませんが、アニメ版では言及されていませんから、アニメから観た人はこの点にまずツッコむはずです。
そして2つ目に、主人公の行動が気持ち悪いという事です。これが私が観るのを断念した直接的原因なんですよね。
こういう作品にはヒロインが付き物です。ですので、ヒロインとたった1話だけで濃密な関係になったり、ハーレムになったりするのはもう慣れてはいます。
しかしそんな作品でさえ、実の妹で性欲を満たすという一線は超えないのです。
お分かりでしょう。この作品はその一線を難なく超えます。ハードル走のように難なくと。
その点が気持ち悪く、即断念した理由です。
という事で、この作品の評価は低めに付けさせて頂きます。もう少し良い作品をアニメ化して欲しいですね。
なろう系から来た作品は良くも悪くも皆同様にアマチュアなんですから、やはり才能のある無しは出版社自身が見極めてもらいたいなと改めて思いますね。
オバロや魔法科高校の劣等生のような、面白い作品が生まれた所ですので、なろう界隈にはこれからも期待していますよ?