天地人 さんの感想・評価
3.0
物語 : 3.0
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
覇SFスーパー英雄(?)列伝60
宇宙戦艦ヤマトや銀河鉄道999で有名な松本零士のアニメ作品としては唯一の巨大ロボットアニメです。
といっても当の松本零士は巨大変形合体ロボットがあまり好きではなく、当時アニメにあわせて「冒険王」に連載していた作品でもダンガードAは最終回のラストで1カット出てくるだけでしたね(おいっ)
内容ですが、人口が増えすぎ資源が枯渇した人類は、1億7千万年の周期で太陽の周りを一周する太陽系第10惑星プロメテの移住を計画します。
そのプロメテの独占を狙うドップラー総統率いるドップラー軍団と、人類共同での利用を考える大江戸博士率いる仲間達との戦いを描いています。
その大江戸博士が開発したダンガードAですが、序盤は完成しておらず、テストパイロットとして選ばれた一文字タクマ、久保、金谷の特訓が描かれました。
まあ、タクマ以外名字だけで名前が無い(涙)扱いから分かる通り、久保とと金谷は脱落し、ジェット・ジョーこと城哲治と大星秀人が加わりますが、最終的にタクマと秀人が残ることになります。
それにしてもタクマ(神谷明)久保(井上和彦)金谷(水島裕)城(富山敬)秀人(古川登志夫)とスゴイメンバーですね、結局北斗と南斗が残るとはこれも運命の導きか(違)
この前半の訓練なんですが、教官のキャプテンダンによるシゴキ(!)がまさに巨人の星かと思う位激しかったです。
ただ激しいだけでなく、腕は確かで襲ってくるメカサタンを練習機の銃撃だけで倒してしまう描写もあり、見てて
「ダンがいればみんないらないんじゃないか」
と思ったのは秘密です(言ってる言ってる)
でもそのタクマ達への特訓の描写が、一部の熱狂的女性ファンの反感を買っつてクレームの嵐、またメインターゲットとなる子供からは「仮面が怖い」の声が続出し、中盤で死亡します。
当初は後半も出る予定だったそうですが、ある意味ファンの熱意(そ~かな~)が作品を動かしたと言えるのではないでしょうか(こら~っ)
中盤でついにジャスダム基地は宇宙母艦として地球を旅立ち、先行するドップラー軍団とのプロメテへのレースが開始されます。
そして登場するハーケン特別攻撃隊隊長トニー・ハーケン。
はっきり言って典型的な美形ライバルです。
と言ってもシャアなどが登場する前の作品なんで、元祖のひとりと言った方が正しいかもしれません。
後半はこのトニー・ハーケンや、ヘチ副総統の娘フリーゼ、フリーゼの親友であるジュディとミラー、謎の美少女ノエルなど、魅力的なキャラが出てきます。
マジンガーシリーズは時々急に作画が綺麗になって、悲恋物(またそういう時に限ってシナリオもいい)をやる事があるんですけど、このダンガードAでも上記のキャラが絡んだいい話が続出するんですよね。
それに初期戦隊物とかでよくあった、敵組織の内紛も絡んで終盤の展開は目が離せませんでした。
だけど、最終回が・・・う~ん、何だろう
これ、巨大ロボット物の最終回として正しいんだろうか的な話でした(汗)それとこれだけは最後に言っておきたい事が(な、何を)
後期エンディング(歌は同じですが画像が違います)のラスト
ダンガードAとともにメインキャラが揃うカットで終わるんですけど、ダンガードAのく、唇が太い!
キャラの絵に唇が無いのに、なんと目立つことか(爆)