waon.n さんの感想・評価
5.0
物語 : 5.0
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
異世界ものも作りよう
【First impression】
2話まで観て完走を確信したので、とりあえずテンション任せで書きなぐる。
うん、場面を見せておしまいではなくちゃんと演出を見せてくれる作品ですね。アニメで描かれている事で強調された演出や演技もフィルターを通せば自然に映る。
そして、何よりも杉田智和。ソリロキーをさせたら右に並ぶものはいないんじゃないかな? 全然経験したことのない体験だって彼の語りにかかれば魔法のように追体験となる。キョン再び、というかそれ以上にハマってますね。
次週が楽しみな作品です。
【Story synopsis】
現代の日本のどこかで普通に死んだ、何の変哲もない無職が転生してファンタジーの世界に生まれ変わってしまった。
現代の記憶を引き継いで、いるので見た目は子供、頭脳は無職。
2度目の人生を謳歌する。同じ過ちを繰り返さぬよう、こどもにしてはうまく立ち回り、困難を乗り越えていく。
疑似サクセスストーリー。
【Staff】
原作 理不尽な孫の手
監督・シリーズ構成 岡本 学
キャラクターデザイン 杉山和隆
美術監督 三宅昌和
異世界ものっていえば、その世界観に何を映すのか、これが楽しみで見るわけですが、普通に成長を映す感じの異世界ものでしたね。
魔法が強いけれど、無双するわけでもなかったです。
日常を見ているわけですが、美術良いですね。異世界でありながら、ファンタジーすぎない。けど、やっぱり大きな街並みには異世界もの特有のワクワクさせてくれる雰囲気がありましたし、自然もきれいでした。
主人公が田舎に住んでいるという設定が活きる美術の仕上がりでした。
この三宅さんはあの『少女終末旅行』でも美術監督をしていますね。
あれも違った雰囲気の異世界感があり、素敵でした。
【Review】
全体的にセルの線が太めに書かれている作品ですね。
1期の『進撃の巨人』が思い出されますね。あれだけ動く作品で線が太いとかちょっと想像するだけで、作業量にぞっとしますが、この作品もなかなかどうして、細かい演技で動かしてきますね。
こうやって線を太くすると背景との区別化が観ている方からしたら分かりやすいので、立体感や動いてる感じをつかみやすいんですよね。
その分ちゃんと背景と合っていないと目立って仕方ないので、かなり神経を演出の人は使ったんじゃないでしょうかねー。よく知らないですがw
子供(ニート)の成長を見守るという話ですが、実はあんまりストーリーは面白くない。でも、その元はダメだった人間が異世界に行って頑張ってるんだっていう見せをちゃんとしているから面白く見れますね。
面白い事なんてなんもないのに、野次馬にまざってなんか見てしまう。
怖いモノ見たさなのか、珍しいモノ見たさなのか分からないけれど、なんか気になって観てしまうのがこの作品。
異世界に行っちゃう系といえば、数多くの作品が世に出ています。最初に自分が意識したのは『エルハザード』だったかもしれません。
多種多様な種族がいて、それぞれに特性があったり、異世界にも勢力があってそれらに翻弄されたり。またはスマホを異世界に持って行ってなんて邪道っぽいけど最近の作品らしさがあるものとかもあったりする。
その中では間違いなく王道だろう。
それも恐ろしく地味な王道ですね。
本当に見せているのは子供の成長だけですからね。
この声優スゲーってのが杉田智和ですね。
この人いなかったらこの作品成立していないんじゃないでしょうか。
それほどまでに、作品に影響を与えている。
変哲のない内容を面白くできるって本当に声優の中でもそれほど多くはないと感じます。
感じ取れていないかもしれないですが、いわゆる『なろう系』にありがちなテーマ性の乏しさ。
分割1クール目前半では、これを埋めることはできなかったのではないでしょうか。今後の話に期待という感じでしょうかね。
しかし、キャラデザ可愛い。
【2クール目のレビューはそちらに移動しました】