RFC さんの感想・評価
4.1
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
転換期
1期が面白かったので、2期も継続視聴
最近思うのですが、2期→前半、後半と
細分化されることが増えてますが、前半が終わった段階で
「観終わった」にしていいのか迷います。
【作品概要】
日本のゼネコン職員だった男が、通り魔に刺されて死亡し、
異世界にスライムとして転生して生きていく物語。
一期で主人公リムルはたった一人からスタートし、
ゴブリン・犬(笑、オーガ・オーク・リザードマン・
ドワーフ・ドライアド…
多くの種族(主に魔物)を仲間に加え、
下手な国に並び立つほどの規模となった
ジュラ・テンペスト連邦国を立ち上げます。
2期は国家間の思惑が絡み、物語がより大きく、
複雑化していきます。
【作品に対する感想】
都合良くなかった事になったら…と思うことは、
誰もが一つや二つあるでしょう。
背負うものが大きく重いほど、
一つの判断ミスが致命的にかつ大規模になっていきます。
人は失敗を繰り返して成長する…とは言いますが、
取り返しがつく失敗と、そうでない致命的なものがあり
後者はあってはいけません。
今期ではそのことが描かれています。
と重々しく書きましたが、そこは転スラ。
重くなり過ぎずにある程度のご都合主義で乗り越えます。
サクサクっと視聴できて、受け止めようによっては重くもなる。
ちょうど転換期のつなぎの物語だったので、
続きがどうなるか期待しています。
1)物語
続き、はよ(笑
結束力が高いジュラテンペストの面々ですが、
一部妄信と感じる方もいらっしゃるのが心配です。
2)作画
このアニメ動物の動きがいいと思います。
ランガのわんこ的動作、
スフィアがトラになって酒をすすってるときの飲み方、
よく観察して描いてるんだろうなと感じます。
4)音楽
この作品、重低音が凄い。
さらっとした絵に反して、音の迫力が凄いと思います。
5)キャラ
➀リムル
状況判断ミスで重大な損害を被ることになった
連邦のトップ。
リムル自身の過信や甘さもあったでしょうし、
組織的な欠陥としては
ワンマンになり過ぎたのかもしれません。
彼はもともと組織のトップに立つタイプの
人間ではないと思います。
甘い、気の良い、いい人。
小規模を人間関係でまとめるのは得意だと思うのですが、
国家規模の集団を纏めるには向いていないと思います。
リムルの考え方を転換する必要に迫られた今期ですが、
冷静に状況を見据え、味方の士気を下げることなく、
状況を打破したのは爽快でした。
(1期同様、結局は武力によるものでしたが)
➁旧オーガの皆さん
オーガたちは戦闘ではめちゃ優秀ですが、
折衝などではポンコツのようです。
シオンただの迷惑な人やん…(笑。
紅丸はもともとオーガのトップだっただけに、
時々リムルの心中を察するような作画があったりで、
この辺は気に入ってます。
6)お気に入りのシーン
{netabare}
➀リムル ドワルゴンで演説
トップのドワルゴからすれば0点。
一般人のエルフママからすれば満点。
目線によって受け取り方って全然違うんですよね。
へりくだってばかりでは、巨大組織は動かせない。
私もどっちかというよリムル寄りの感覚なんで、
ドワルゴのような視点と振る舞いができればなと思います。
一方でドワルゴはリムルを相当信用していますね。
➁デバフ
まともに勝負しても勝てないんで結界によるデバフ。
なるほどそうきますか。
➂ヨウムの告白
ヨウム、なかなかカッケーですね。
「一生騙されてやる」ってなかなか言えんですよ。
➃神之怒
ほのぼのした日常パートと一転して、
殺すときは結構ざっくり行きますね、この作品。
変に避けずにちゃんと「殺す」を描いてるのは、
私は肯定的に捉えています。
2万人を養分と言い切ったリムルは
もう人の域に収まってない存在ですね。
(スライムですけど)
蹂躙される下衆を見てあースッキリという自分と
それでいいのかと咎める自分がいて、モヤモヤしています。
{/netabare}
7)時々気になるBASTARD!!との関連
1期では
・シズさんの「爆炎の支配者」とDS「爆炎の征服者」
をピックアップしました。
2期ではリムルのセリフ。
魔王への進化が始まったときにディアブロ含めた
3人の悪魔に言った言葉
「役に立つと証明しやがれ」
これまでのリムルの言動を鑑みると、
「やがれ」って無いと思うんですよ。
で、思い出すのがBASTARD!!で4体の悪魔を召還して
巨大呪文を炸裂させたときのセリフ
「憎悪と苦痛を吐き出しやがれ」。
まぁ、遠いっちゃ遠い関連性なので、
はっきりしたことは言えませんが、
何らかのオマージュではないかと感じます。