odeo さんの感想・評価
4.3
物語 : 4.5
作画 : 4.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
滝先生は免罪体質者なのか
この作品には、涼しい顔に優しい笑みを浮かべ辛辣な言葉を吐く、滝昇という顧問が登場する。その台詞のなかには、生徒達を奮い立たせ演奏を良い方向へと導くものもあるのだけど。
印象に残ったのは、再オーディションで中世古香織に向けて言った「あなたがソロを吹きますか?」
この言葉をチョイスした作者のセンスは素晴らしいが、さすがに辛辣すぎやしないかとも思う。「高坂さんにソロをお願いしたい」ではインパクトに欠けてしまうのだろうが、あれではまるで「あなたの方が下手でも吹きたいか?」というようにとれてしまう気がする。
中世古は、厳しい部活環境のなかで、周囲の人間を支え続けてきた生徒であるはずなのに、そんなことを言われる必要があったのだろうか。
あくまでも自分の意思で決めて欲しいという思いが隠されていたのかもしれないけれど。
やたらと滝に寄った感想になってしまったが、作品としては人気の高さが納得できる素晴らしい内容であった。