つむじ さんの感想・評価
4.3
物語 : 3.5
作画 : 4.5
声優 : 4.5
音楽 : 5.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
30分まるごとがセンス
opedの世界観を飲み込んだ本編だとまず感じた。というのも、作品よりedが一人歩きしているからだ。
一話だけでは入り込むことが難しいものの、見ているうちに面白いと感じれるキャラの人物像や、セリフ、ヘルサレムズ・ロットの世界観。どれもにセンスを感じた。特にセリフとカット割。セリフは原作の調子があるだろうが、アニメでのカット割にテキトーさをほのめかすセンスを感じた。だいたい、この手のアニメは作画に力入れすぎてギャグの部分を懇切丁寧に書き込みすぎて冷めることが多いが、血界戦線はテンポが良くて小気味良く見れた。
キャスト陣の演技に任せたキャラの人物形成が本当に素晴らしい。
前述したoped込みの本編とは、たとえば一話見終わったあとのedでなぜか寂寥感を感じたり、本編で感じたクライマックスをopで拾い上げたりと、ただのイントロとアウトロの役割以外の劇伴としての働きも感じた。
11話と12話に関してはかなり制作時間の限界を感じ、クタクタになっており話の全貌がわからず、勢いとセンスで乗り切った気を感じる。そこだけが心残りだが、個人的には作風と世界観がとても好きだった。