ももも さんの感想・評価
3.2
物語 : 2.5
作画 : 4.0
声優 : 3.5
音楽 : 3.5
キャラ : 2.5
状態:観終わった
ひたすらスタイリッシュな超人アクション
近未来、関西と関東が分断された架空の日本。
世界観的にはディストピア+サイバーパンクな感じで、アクダマと呼ばれる超人的な凶悪犯罪者達がある人物に依頼を受け、ミッションをこなしていきます。
全体に無駄なカット(シーン)がないというか、もっと言えば「見せ場のみを繋いだ」ような作りが特徴だと思います。
1話時点ではそれがハマっていて引き込まれたのですが、続けてみているとどうも単調というか響かないというか、イマイチだったかも。
{netabare}何を単調と感じたか。多分キャラクタに設定以外のパーソナリティを感じなかったせいだと思いました。
人を躊躇なく殺し、犯罪を犯してきたという設定のアクダマたちが文句を言いながらも特になんのトラブルもなく団体行動を始めた時点で「ん?」というちょっとした違和感があります。
多分説明しようと思えばそれぞれに「請けた依頼はこなす」とか「喧嘩を求めて」などの理由付けはできるんですが、具体的に視聴者を納得させる描写がないので腑に落ちないというか。
そのレベルの「ん?」という小さな違和感が最後まで散発的にずっと出てきます。
それを言っちゃあお終いよという感じなのですが…どこを切っても薄っぺらいというか。
キャラクタに固有名を付けていないあたり、多分意図して掘り下げていないのだと思いますが、それでどういう効果を狙っていたのか謎です。
逆に本来物語を回すキャラクタの肉付けが無いせいで、既視感のあるシーンだらけになっていた気すらします。{/netabare}
よく創作物で「キャラクタが大事」とか言いますが、ポイントは個性とか特徴じゃなくて、そのキャラクタがそこにいるという説得力なんじゃないかなぁと素人ながらに思った次第です。