フロー さんの感想・評価
3.9
物語 : 3.0
作画 : 3.0
声優 : 5.0
音楽 : 3.5
キャラ : 5.0
状態:観終わった
峰不二子という甘い毒
今までのLUPIN the Thirdは
遠慮配慮を知らないグロ描写で
地上波では流せないような表現が続きましたが
今作は峰不二子という歩く18禁によって
素敵な描写と演出に仕上がっています
{netabare} 不二子が対するのは愛も恋も知らなない
金持ち一家の息子ジーン
本作の敵ポジである殺人人間ともいえるビンカムも
また同様に愛も恋も知らない
{/netabare}
{netabare} ジーンはまだ子供で父を失ったばかり
そんな彼からいつもの色仕掛けで
父から知らされている5億ドルのありかを
聞き出そうとするものの
彼には彼女の行動が理解出来ないんだ
いきなり父親がいなくなってそんな秘密を
一人握らなければいけなくて
この状況で優しくしてくる彼女に対して
荒んだ彼の心は不信は疑心は
峰不二子の最大の武器であり鎧を
易々と躱し剥していくんだ {/netabare}
{netabare} 5億ドルのありかを聞き出せないままに
ビンカムと対峙する不二子
そんな二人の共通点は「嘘」
ビンカムは催眠で嘘を相手に刷り込む
不二子は嘘で着飾る
性を知らない彼に不二子は
「私のことをモノにしたいと思わないの?」と
頬を撫で優しく抱きしめ厭らしく囁く
彼女は自分という武器の価値を理解してるからこそ
殺される直前でもこんなことが言えちゃう {/netabare}
{netabare} 組み敷かれた状況で
相手の手を自分の胸に触れさせ触覚を刺激し
ワザとらしくこれ見よがしに喘いで魅せて聴覚を刺激する
言葉巧みに誘惑し性を知らない殺人兵器を
雄へと調教し舞台を自分がやりやすいように整えた {/netabare}
峰不二子の戦闘シーン正直想像できなかったんだけど
そうきたか!と
こんな戦闘があったのか!と終始唸りっぱなしだったのを
鮮明に覚えてる
峰不二子は本当に恐ろしく美しかった