たか さんの感想・評価
4.0
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 3.0
音楽 : 5.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
現実に近い
経験した人も多いであろう、幼い頃のピュア恋愛と、失恋の淡く苦しい思い気持ちを切なさと一緒に描いた作品かなと。
新海誠さんの作品に多い。見終わった後のスッキリしない感じがこの作品にも現れていました。だからこそ、すごく現実の人生に近いんじゃないかなと思います。現実にそうそうすごく気持ちのいい終わり方をする恋愛ってないと思うので。
第一話、東京から栃木の岩舟駅に電車で向かいますが、雪のため遅延。約束の場所にかなりの時間遅れることになってしまいます。現代であればスマホをもっている中学生も珍しくないでしょうから、互いに連絡をとれずやきもきしながら待つことはなくなってしまったでしょうが、舞台の設定は平成初期。まさに月9のドラマでも「すれ違い」を上手く使ったトレンディドラマとほぼ同時代。この時代設定だからできた状況だったのだと思います。また、舞台となった栃木県の岩舟駅、平成初期と異なり現在は無人駅。アニメにでてきた駅員さんもストーブももうありません。電車も時代の違いを反映して、中学生時代の主人公が乗ったものと、第三話で明里が乗ったものとは異なるものになってます。そういったものが時が経ってしまったことを見ていて実感させてきました。
何よりも好きなのは主題歌。特にアニメ終盤の主題歌に合わせた映像はとても綺麗で見入ってしまいました。
新海誠さんの作品のいいところがいっぱい詰まった素敵な作品だと思います。これからも監督の作品を見ていきたいです。