稲葉姫子 さんの感想・評価
3.7
物語 : 4.0
作画 : 3.5
声優 : 3.5
音楽 : 3.5
キャラ : 4.0
状態:----
大人の視線でしっかり作られている秀作
原作未読、ウイキ等一切見ていません。
事前知識ゼロで拝見しました。(第2話まで)
また転生ものかと見始めて、途中からちょっとこの作品は違うと感じました。なんだろうと思えば、前世の暗い男だった時のの声(杉田智和さん)がずっと出てくることです。2話までそうでした。主人公の転生後は少年ですが、常に前世の落ちといた声が出てくるので、大人の視線で物事を考えていることが強調されるのです。「八男って、それはないでしょう!」とは全く違います。
また主人公の黒歴史が2話では出てきます。暗いです。このダークな部分と、明るい転生後の生活がいい対比になっています。ああ、大人が転生したらこうでなくてはいけません。そうでなければ、転生の意味がないではありませんか。
2話までは出てくるのは、主人公、両親、メイド、そして魔族の先生であるロキシーだけです。このキャストが少ないことも、少年時代を丁寧の描けることにプラスになっています。
ロキシーの扱い方もいいです。両親の夜の営みを盗み聴きしてのXナニーのシーンはリアリティーはありました。ちなみに、魔法をかけるポーズだけのシーンがありますが、そのシーンは無駄にあるわけではないはずです。将来のなにかの伏線なのでしょう。また登場することが確実だと思わせます。
転生後の少年というよりも、中身のひきこもり大人(杉田智和さん)の精神の今後の成長が楽しみです。
スタジオバインドという新興の制作会社さん、なかなかやります。
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追記:9話まで見終わって
原作を我慢しきれず大人買いをして読んでしまいました。
したがって原作を知っている者として見ています。
1~4話は本当に素晴らしいです。なんど見たかしれません。完璧なアニメと言っていいでしょう。5話~8話はそれに比べ正直落ちます。原作もそうなので仕方ありません。特に7話などは正直カットしてもいいくらいです。これが第九話「邂逅 」から原作3巻になり、魔大陸の新たな冒険となるので楽しみにしていましたが、この第九話には作画の低下を若干感じました。気のせいでしょうか。