かしろん さんの感想・評価
4.1
物語 : 4.0
作画 : 5.0
声優 : 3.0
音楽 : 4.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
3年という月日
【3年という月日】
令和3年正月のTV放送を見て。
君の名は。2016年8月26日公開
天気の子 2019年7月19日公開
3年という月日に込めた思い。
{netabare}ラスト、主人公の森嶋帆高が天野陽菜を天界から連れ戻し、
3年の月日が流れた後の再会を描く。
正確なセリフは覚えてないが、こんな感じのセリフがある。
須賀圭介は帆高にいう。「自分が世界を変えてしまったとか自惚れるな」
立花冨美は帆高にいう。「東京は元に戻っただけ」
新海誠監督。
元々評価は高かったものの、それは非常に狭いコアな範囲だったと思う。
だが、前作「君の名は。」で世界は一変した。
興行収入250億超え。
細田だ、誰だ、と言われていたポスト宮崎駿レースのトップに躍り出る快進撃。
アニメーション映画の業界世界を一変させてしまったのだ。
そんな監督が描いた本作のラスト。
アニメ映画業界を一変させたとか自惚れはありませんよ。
売れたとか言われても僕はただの一アニメ映画監督でそれに戻るだけですよ。
そして、この世界でこれからもアニメを作り続けますよ。
素晴らしい決意宣言な締め方だった。
ただ、これを見たのはつい先日。令和3年正月のTV放送を録画していたもの。
よりによってこのタイミングでこのオチを見るのか・・・と思わず苦笑。
何があったかというと、令和2年に公開された「鬼滅の刃 無限列車編」が
歴代興行収入1位となり、アニメーション映画の業界どころか映画業界を更に
一変させてしまった後なのだ。
新型コロナの影響で再度上映延期が決まったシン・エヴァンゲリオンもそのうち
公開される日がくるだろう。
そのあと、アニメーション映画業界がどういう流れになるのか。
個人的には、一度、川村元気プロデューサーから離れて、雨模様ドロドロな
深海節を響かせてほしい。
さて、内容の感想。
ボーイミーツガールとして描くべき内容。
世界を変えてでも君と居たいというセカイ系として描くべき内容。
前作君の名は。でやって評判が良かった内容のトレース。
同上だが、前作君の名は。のキャラを登場させるサービス。
{/netabare}
やるべきことを非常にしっかりとやっている良作だと思う。
お勧めです。