Ka-ZZ(★) さんの感想・評価
3.8
物語 : 3.5
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 3.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
2021年新春スペシャル! 「アリスインデッドリースクール」特別編 ~今、ステージの幕が上がる~
この作品は、2021年冬アニメとして放送されている「ゲキドル」の第1話の劇中劇として放送されました。
設定上は、「ゲキドル」の主人公が所属する劇団「アリスインシアター」の代表作となっていますが、実際には2010年の初演以来10年以上再演されている日本の舞台作品なんだそうです(wikiより)。
学校の屋上で漫才の練習をしていたユウとノブ。
同じ頃、校舎の中は人間ではない「別のモノ」の存在であふれていた。
「別のモノ」に噛まれて死ぬと、同じく「別のモノ」となって人を襲うようになるという。
混乱した学校で、ユウとノブ、そして生き残った生徒たちは
その魔の手から逃れることができるのだろうか――。
公式HPのINTRODUCTIONを引用させて頂きました。
ザックリ言うと「学園黙示録 HIGHSCHOOL OF THE DEAD」みたいな感じの作品です。
違いは、こちらの作品の状況の方がより絶望的であるということでしょうか。
唯一の安息の地は学校の校舎の屋上だけ。
その屋上には凡そ戦いとは無関係でほぼ丸腰の女子高生がたった数人…
だから状況的にはほぼ詰んでいると思いますが、「生きたい」という願望が辛うじて彼女たちを支えているんです。
彼女たちは統率も取れていなければ、生き残るための具体的な役割分担もありません。
突然そんな状況に陥ったら、きっとリアルでも混乱しか生じないであろうことを踏まえると、リアリティを感じずにはいられませんでした。
そんな状況の中、彼女たちは自分たちの目的地を見い出し、そこに向かって動き始めたところで物語は終幕しました。
だから、彼女たちが魔の手から逃れられたのか、真相は闇の中なんですよね。
「ゲキドル」のBlu-ray Disc BOXにOVAとして収録されるそうなので、そちらを見ればこの物語の顛末が分かるのかもしれません。
1話25分超の物語でした。
劇中劇というスタイルも作品の一つの楽しみ方なんでしょうね。
新春早々しっかり堪能させて貰いました。