退会済のユーザー さんの感想・評価
3.7
物語 : 4.0
作画 : 3.5
声優 : 3.5
音楽 : 3.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
終盤の失速が惜しい
1話から8話までは本当に面白かった。隻という設定は独自性溢れていて、ひぐらしの雛見沢のような田舎の対立を引きずった人間関係は魅力的に描かれていて、7話の過去編においても先生の自然な悪女感や阿幾の凶行も安っぽさがなくて見応えがあった(過去編の匡平は影が薄いようにも感じたけど)。
そのため9話からすごい勢いで失速してしまったのが悔やまれる。
まひる登場前後の辺りから馴れ合いがひどい…これまでの絶妙にピリピリさせた隻達の関係性は非常に見応えがあっただけに惜しい。ラストは7話の伏線回収をしつつ上手くまとめて良かったのだけど(匡平が阿幾を嫌う理由はそこまでなかったわけだし)。
うーん…もったいない箇所こそあるが2011年に相応しい傑作だったとは思う。
作画はキャラデザこそ普通だけどキャラの表情が豊かなのは良かった。隻のデザインがぼくらののジアース寄りなのも良かったと思う。