Jun さんの感想・評価
4.0
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.5
音楽 : 3.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
基本脱走劇
勤務帰りの普通の女子社員がプロの詐欺師のようになっていく過程の演技が絶妙です。
ただ登場キャラとモブの殆どが絵に描いたような凄惨な死に方で退場するので、現実を想像しないで、劇だと割り切って(サイコパスになったように)楽しめればいいと思う。何が善なのか考えながらみんな殺されていきます。
ブレードランナーや1984のような暗いハイテク社会で絵もドギツイですが、主要キャラが非常識なテンプレ設定なので、案外馬鹿にしながらサクサク見れます。特に女医。腰から下を胴体から切り離されて、どうやって自分で縫い繋げるのか、等々。
善悪というのはレッテルで、本質をさす言葉ではないという趣旨だと思う。
最後に関東主体の官権が関西人のピープルパワーに負ける時、詐欺師同様、大阪人の自分は「ざまあみろ」と口が動く。(実際は関東によるトカゲのシッポ切りでしかないのだが)。
1クールの中にタコ焼きから準光速新幹線などいろいろ詰め込んでも、雑にならなかったのは、基本脱走劇で、視聴者が本能的に子供達を最後まで応援できたからだろう。