タック二階堂 さんの感想・評価
2.6
物語 : 2.5
作画 : 2.5
声優 : 3.0
音楽 : 2.5
キャラ : 2.5
状態:観終わった
TNKという会社が作るべくして作った、なろう系エロアニメ。
詳細は公式でも。
制作がティー・エヌ・ケー(TNK=○ンコ)という会社。そんな社名の会社が作るにふさわしい、えちえちなことをすると経験値が貯まってレベルが上がる回復術士が主人公の異世界「なろう」ファンタジーアニメです。
初回放送が1週も他作品から出遅れて、しかも今期いったい何本やるつもりなのよという「なろう」異世界ファンタジーなので、思いっきりハードル下げて観始めました。
いや、これ、意外と悪くない。
えちえちなことをしたら相手の経験値が盗めるというのは、よくわからない設定ではありますが、主人公は不愉快な王族の女勇者から奴隷のように虐げられてきたのを、魔王を倒したことで得られた賢者の石を使って、世界をやり直しさせるという展開です。
まあ、ある意味では「盾の勇者の成り上がり」と似たような設定ではありますね。単純な俺TUEEEEではなさそう。まともに作れば、ちゃんとカタルシスを得られるストーリーにできそうです。
作画は普通、声優も有名所ではないキャスティング、劇伴も普通といった感じ。しかもエロ系「なろう」では、先行して「俺だけ入れる隠しダンジョン」という作品も放送されており、多士済々の今期では空気になる可能性もあります。
しかも主人公はケヤルという、某FFの回復魔法をもじったような名前。公式サイトによると、王女フレアに復讐して記憶を奪い、本望を遂げるとケヤルガになるという。スクエニに訴えられないようにねw
ま、初回はそこまで悪くなかったですよ。展開次第で継続するか決めましょうかね。
=====第2話視聴後、追記です。
{netabare}
あれっ?
やり直し前と違う流れにしたかったのよね?
やり直し前、ヤク漬けにされ、足蹴にされ、しかも男女構わずヤられまくった屈辱を晴らしたい。もう、あんな思いは嫌だって。
おんなじことされとるがなw
で、さんざん陵辱されたあとで、ようやく薬物耐性がカンストした的な感じで、フレア相手に復讐劇を繰り広げるわけですが、やり直し前にフレアに抱いていた憎しみって、ヤク漬けにされてゴミのような扱いされたことだよね。やり直し後も一緒のことされてどーすんの?
で、フレアに復讐ですが、やることが指を一本ずつ折っていき、その間に悲鳴を上げなかったら許してやるという。まあ、拷問なんだけど、なんつーか地味。で、その後はお約束のヤってしまうわけですが、地上波では無理よということで、差し替え前提で1枚絵の動かない画面が30秒ほど。窓の外が見える部屋の絵と、殺してしまったメイドが倒れている姿。
AT-Xは完全版なのでしょうけど、地上波だとまーつまらないつまらない。B地区だけ隠す「まっくろくろすけ」も不自然ったらない。
初回、ちょっと面白そうかもって思った僕が馬鹿でした。駄なろうでしょうね、これも。とりま、3話までは観てみますけど。
{/netabare}
=====第3話視聴後、追記です。
{netabare}
まず大前提として、いろいろガバガバしているのは間違いないのですが、それを差し引いてもストーリー自体は、そこまでおかしくはないんです。
おそらく原作は酷いのだろうけど、アニメの脚本家は優秀なのではないかと。筆安氏の手腕かな。
どなたかも書かれてますが、これエロ要素いる?
それがあるせいで、地上波版ではロクに見せられやしない。エロシーンのせいでストーリーが停滞する。ホント余計な要素な気がします。
王都にいられなくなる→逃げるように王都を出て自由貿易の街に行く→水源に魔物の死体が腐敗して疫病が蔓延→ヒールのスキルで解毒剤を生成→街の悪徳っぽい商人に取り引きして解毒剤を売る→売った金で奴隷を買うことにする→吟味して、そこそこ強くて人に恨みを持つ女奴隷を買うことに→奴隷に復讐させることにする
この流れは普通に破綻もなく、それなりに面白く観れるんです。ただただ作者が書きたいだけのエロ要素が余計なだけ。まあ、万能ヒールもおかしな設定だけどさ。
そんな感じ。
{/netabare}
=====最終話視聴後、感想です。
{netabare}
大方の予想通り、ノルン姫を性奴隷にして復讐完了と。
完全な駄作というわけではありませんが、いかんせん毎話エロシーンをけっこうな尺で入れなければならない(?)縛りのせいで、ストーリーが深まりきらないという致命的な欠点のある作品でした。
なろう系作品の流行りである「同世界内転生」「なりあがり」「ざまあ」というSEOワードを散りばめた作品。なろうでランキング上位に入るために、ある意味では作者本人も望んでいない(かもしれない)展開を描いている印象を受けました。
中盤、それなりに見どころもあったのですが、後半は「原作のここまでを作る」という尺調整があったのでしょう。結局、ノルンへの復讐までで終わりで、俺達の復讐の度はこれからだエンドでした。中途半端であり、終盤がうっすいストーリーで面白かったかと言われると、そうでもなかったという答えにしかなりません。
テレビ放送版のみで語るのであれば、アニメーションとしても最低ランク。まあ、完全回復ver.でも、この作画では下半身を刺激されるというものでもなく……。
なんというか、ただの僧侶系アニメと代わり映えしないねえというところ。
続きを作りたいんだか、そうでもないんだか分かりませんが、エロに振ったことで円盤の売上が見込めるので、2期がワンちゃん(わんわん)あるかもしれないですねw
{/netabare}