waon.n さんの感想・評価
4.6
物語 : 5.0
作画 : 4.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.5
キャラ : 5.0
状態:観終わった
ゲートが開く時
【First impression】
第2幕
2話目からこんな泣かされてしまっては、もう次からどうしたら良いの?
最高のスタートを切りました。このまま逃げ切り今年のナンバーワンになってくれ! トウカイテイオー!
【Story synopsis】
ウマ娘それは、走るために生まれてきた。別世界の名前と魂を受け継いで走る。それが彼女たちの運命。
彼女たちは走り続ける。瞳の先にあるゴールだけを目指して。
シーズン1のプロローグを簡略化した説明ではあるが、我々が画面を通じて観ている世界は別世界。
しかし、この世界には我々と同じく、苦しみも、悲しみも、楽しみも、喜びもあるどこか通じ合っている世界なんだ。
さぁゲートが開いて、物語が走り出す。
【Staff】
アニメーションプロデューサー 増尾将史
監督 及川 啓
シリーズ構成 石原章弘 杉浦理史
キャラクターデザイン 椛島洋介 辻智子
演出 種村綾鷹
アニメ制作会社が1期のPA.WORKSから2期になりスタジオKAIに変更された。とはいえ、監督は同じだったりキャラクターデザインも同じという上手く引き継いだため、あんまり違和感はない。むしろ良くなってるというのが、1話目からの感想。
まぁどのアニメも1話目の作りはしっかりしてるものですが、もっと良かったのは、1期からの引継ぎでシリーズ構成も杉浦理史が担当していたり、1期と同じ、脚本家を使っていたりと、プロデューサーがまた優秀だと感じました。
とはいえ、一番はやっぱり監督の及川 啓さんアウトブレイクカンパニーが好きでそれからなんとなく名前をよく見るような気がしていたりましたが、ここでレビューを書いている『ヒナまつり』でも監督をしていますね。
絵コンテも書けて、演出もできて、画も描ける。
しかも、丁寧で面白い。制作内部の状況は分かりませんが、良い監督なのではないでしょうか。
個人的な新発見は演出の種村綾鷹さん。担当したのは10話だけれど、ここはこの作品を最後まで観た人なら印象に残っているだろう。
そうです、ツインターボ回です。トウカイテイオーの復活のきっかけを作ったとても大事な回。
そこで、なんと絵コンテと演出の両方をやっているんですね。
10話目はなんか色々と大変な回だのかもしれません。いつかどこかでまた名前を目にしたいなと思います。
【Review】
擬人化、美少女、スポコン、ギャグ、ドラマ。
色々な要素が組みあがっている割にバランスよくまとまった傑作のアニメではないかと思います。
モチーフを馬にしたのが、良いアイデアでこれにはすでにドラマがあり、現実とのリンクがありフィクションでありながら、ある意味ノンフィクションでもあるという離れ業なんですよね。
キャラと実際の競走馬がしっかりと重なって見えるがすごくて、それは本当にあったドラマを擬人化美少女で再現しているから。
個人的にポリティカルフィクションが結構好きで、これって現実とのリンクが見えやすいからなんですよね。
ノンフィクションを生々しく見せることもスゴイと思うのですが、やっぱりフィクションをノンフィクションに感じさせる事ってもっとスゴイと思っていて、だから驚かされたり、見せようとしてるテーマ性が直撃するんですよね。作り物であるが故に。
彼女たちは作られた虚像、別の世界の生き物。
でも、彼女たちの見せる汗と涙は本物だったんだ。
だってそこに彼らは実際に居たじゃないか、努力もしていた。
だから彼女たちの努力や起こした奇跡は本物だ。
そこに胸を打たれてしまいます。
ひとりひとりの繋がりはもしかしたらっていう想像だし、フィクションだけれども、もしかしたら彼らにもそんな意識があったのかもしれない。
推しウマ娘は、メジロマックイーンです。強がってる女の子の涙を見たら好きになっちゃうよね。あそこの絵もメチャ良くて力も入ってる感じ最高でした。演技も良かったです。マイベストシーンかもしれません。