「無職転生 ~異世界行ったら本気だす(TVアニメ動画)」

総合得点
90.1
感想・評価
1081
棚に入れた
4506
ランキング
64
★★★★☆ 4.0 (1081)
物語
4.0
作画
4.2
声優
4.0
音楽
3.9
キャラ
4.0

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ネタバレ

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

第11話子供と戦士※1クール終了

異世界転生の元祖らしい。


ルーデウス・グレイラット/元ニートの転生者
ロキシー・ミグルディア/魔術師・ルディの家庭教師
シルフィエット(シルフィ)/ルディの友人
ゼニス・グレイラット/ルディの母
パウロ・グレイラット/ルディの父
リーリャ・グレイラット/グレイラット家のメイド
ノルン・グレイラット/ゼニスの実子
アイシャ・グレイラット/リーリャの実子
ギレーヌ・デドルディア/獣人の剣士

第1話無職転生
{netabare}死亡後転生、赤ん坊だが記憶知能は持ち越し。異世界の為、言語は不明。名のある冒険者の息子に生まれ身体能力はハイスぺ。新生児の吸収力で言葉と文字を覚え、幼児にして本も読めるように。魔導書を見つけ試してみると幼児なのに魔法発動。独自で試行錯誤を重ね、親バカの母親が雇った家庭教師もビックリのレベルに。転生前はゴミ同然の人生だったがここなら楽しくやれそうだと心躍らせて次週へ。

フォロワーの転生モノでは軽くすっ飛ばして五分で済ませるところを丁寧にやってる。(というか後発なら同じことは出来ないので当然だが。)

作画もスゴイ。原作への愛をヒシヒシと感じる丁寧さ。

ただ主人公のモノローグがハルヒのキョン。あまりにもキョン過ぎる。ハルヒみたくイタイ台詞が無いだけマシだが。

元祖と言えど今ではパクられまくって目新しい要素も無く今更アニメ化しても見所はないんじゃないかと思ってましたが…。初回のこの段階だともちろん目新しい要素はゼロ。まったく皆無。既視感しかない。出来事だけならホントに後発作品が五分で済ませる程度の内容。それでも全然レベルが違う。

人気なのも納得。面白いわ。モノが違う。83{/netabare}
第2話師匠
{netabare}異世界に転生し数年経つにも関わらず、自宅の庭から出ることは無かったルーデウス。その原因は前世の壮絶なトラウマ。頑なに遠出を拒むルーデウスを強引に最終試験に連れ出すロキシー。自分を遥かに凌駕する魔法を見せるルーデウスにもう教えることは何もないとロキシーは村を去るのだった。

あの青空はステキでしたね。ロキシー自身の実力などとうに超えてるルーデウスには本来試験など不要。もう自分に出来ることは外の世界を見せる事くらいしかないとルーデウスを外に連れ出すロキシー。ルーデウスも本当に嫌なら力づくで拒否できたはず。彼もまた本当は誰かが自分を変えてくれるのを待っていたのでしょう。何回挑戦しようが無詠唱魔法など出来るはずもない。ロキシーもまた自分自身の道を見直す必要性をルーデウスから学んだのですね。これからが本番ですかね。他の異世界と同じスタートラインに立つわけです。下ネタだけがオリジナリティなら見所はないですが。127{/netabare}
第3話友達
{netabare}ある日、虐められていた少年シルフィを助けるルーデウス。仲良くなり魔法を教えて欲しい、とシルフィ。ある日雨に打たれ、一緒に風呂に入ろうと嫌がるシルフィの服を無理やり脱がすルーデウスだが、シルフィは女の子だった。気まずくなった2人だが、父パウロのアドバイスもあり無事に仲直り。

凄い。ほぼ何も話進んでないのに面白い。あっという間だった。ただ今んとこ舞台が異世界なだけの日常アニメでしかなく、他の凡作が省略してるところを丁寧にやってるというだけ。それでも話が進まなくてつまらないということもない。さすがにこれを1クールされたらツラいが。今んとこ何の目的も示されてないが、まあそんなもんだよなとは思わせてくれる丁寧なつくり。これで仲間とか謎とか出てきたらどうなるのかと今から楽しみになる。しかしキョンの中の人の印象が強すぎる。もし違う人だったら作品自体の印象まで変わりそう。でもニワカの自分ですらこの起用は大成功、いや大正解だと思う。175{/netabare}
第4話緊急家族会議
{netabare}ゼニスの懐妊に沸くグレイラット家だが、その後リーリャの妊娠まで発覚。相手はパウロ。ルディはリーリャへの恩義により混迷するゼニスに妥協案を提示し収束。魔術の研鑽にも励みたいがシルフィとも一緒にいたいルディ。一緒に学校に通うべくシルフィの学費までパウロに要求するも却下され、それなら自分で稼ぐと仕事の斡旋を要求する。剣術練習時にパウロに倒され気絶、馬車の中で目を覚ましたルディの目の前には何故かギレーヌの姿。

いやまあさすがにラノベですよねこの展開。ドロドロ愛憎劇が見たいわけじゃないのでまあよし。ロキシー、シルフィ、ノルン、アイシャとキャラを次々と顔見せだけしといて一旦脇に置いとくわけですか。物語を動かす前にキャラを予め用意しておくってのは新キャラ出した時の後付けテコ入れ感を無くせるしキターも出来るし良い手法ですよね。使っても使わなくてもいいし。流石に不倫までさせといて使わない事はないでしょうけど。動機付けまで済ませてるし。いよいよここからが本番。格の違いを見せつけて欲しいですね。312{/netabare}
第5話お嬢様と暴力
{netabare} 傲岸不遜な長女エリスに家庭教師が決まらないと嘆くフィリップ。退路の無いルディは一芝居打つことにしたが、どうも様子がおかしい。どうやらエリスの虐待に耐えかねた使用人が起こした謀反に巻き込まれた模様。初めて実戦を経験し恐怖に震えるルディのピンチにギレーヌが駆けつけ事なきを得る。自身の力不足を痛感したエリスはルディの採用を認めることに。

すごい。展開事態は既視感バリバリの古典的な内容で何から何まで最初から最後まで重箱の隅から隅までどっかで見たことある話でしかないのに他のコピペアニメとは全く違う満足感がある。やらなくちゃいけないことは全部やってるのに面白くなるふうに配置を考えて割り振ってる感じが絶妙。エリスはいかにもテンプレツンデレに見えるがキャラアニメにしてないバランスの今作はどう見せてくれるのか楽しみです。356 {/netabare}

第6話ロアの休日
{netabare} 晴れてエリスの家庭教師となったルーデウス。ギレーヌとエリスに算術や魔術を教え、ギレーヌからはエリスと共に剣術を学ぶ日々。ストレスを爆発させるエリスにルーデウスは授業の休日を設け忘れていたことに気付く。そんな中、息抜きとして市場へ外出。高価な品を目の当たりにし物欲しそうなルーデウスに、祖父を当てにし与えてやろうと言わんばかりのエリス。ルーデウスに諭されたエリスはお小遣い制にしてもらった上で、自分のお金として購入した贈り物を渡す。

ほっこりドタバタ日常回。なろうとは思えない程の細部を描く丁寧さ。多分作者は業界の惨状からずっと断ってたんだろうなあ。いいんだけど子供にはちょっと見せたくはないかなあ。原作の時代的に仕方ないがちょいちょい出てくる2shスラングはどうなのか。オッサンの自分は違和感無いのだが、今なら誰でも知ってるネットミームになってるのかな。快活なエリスと寡黙なギレーヌのテンプレ感も良い効果を生んでいる。433{/netabare}

第7話努力の先にあるもの
{netabare}もうすぐ10歳を迎えるエリスはダンスの練習に難儀。空いた時間を言語の習得に充てるルディだが、誕生日までに習得せねば恥をかかせてしまうと泣きつかれ共に練習に励む。迎えた本番。ルディは緊張でうまく踊れないエリスに助け舟を出し、グレイラット家の評判を落とすことは免れた。

ルーデウスの「逃げてばかりだといつか後悔する」ってのはグサリと刺さりますな。うんうん。俺も知ってる。だからこそこういうやり直しのお話がウケるんだよね。ホントはいつからだってやり直せるんだけど、皆が皆今すぐ動けるわけじゃない。逃げてもいいからしっかり休んで現世で巻き返しを図りたいし図って欲しい。今回はエリスの信頼を得る話か。ロキシーは杖をかざしてはいたが以前出来なかった無詠唱は習得出来たってことなのかな。474{/netabare}

第8話ターニングポイント1
{netabare}前回から2年後、10歳の誕生日を迎えるルーデウスにサプライズで誕生日パーティを画策するエリス。感激の演技をかますルーデウスは高価そうな杖を贈られる。グレイラット家の乗っ取りを企むフィリップはエリスとの結婚を提案するがルーデウスは拒否。しかしエリスはまんざらでもない様子。杖の試運転に出かけたルーデウス達は突如現れた謎の男の急襲を受ける。

開始早々の〇〇毛ネタはさすがにサムイ。転生前の男の様子なら誕生日をあれだけ盛大にやってもらったらマジで泣くと思うんだが、作者は祝ってもらった事が無いのだろうか。エリスに対する態度もDTっぽくないような。しかし幼女メイドとは…あざといにも程がある。リーリャのプレゼントはご神体なのはわかるが、アイシャに声かけられた時にすかさず引いてガードするとか芸が細かい。いよいよここからが本番か。ニワカでも一発でわかる津田健次郎サマ。マッチし過ぎだろうよ。533{/netabare}

第9話邂逅
{netabare}不思議な夢から覚めたルーデウスが出会ったのは、かつてロキシーから危険な存在だと教えられたスペルト族の男、ルイジェルド。魔力災害により魔大陸に飛ばされたルーデウスとエリスはルイジェルドと共に帰郷を目指す。立ち寄った近場の村はなんとロキシーの故郷。そこでルーデウスはスペルト族の悲しき歴史を聞き、夢の中の男に言われたとおりルイジェルドに助力を誓う。

いきなりの超展開で突如冒険編がスタート。ギレーヌがいるとそれだけで旅の難易度が下がるのでこういうときファンタジーって便利。設定等はもちろんすこぶるありがちで、普通のファンタジーっぽくなったら途端に詰まらなくなるのではと少々不安だったがあっという間だった。生前では考えられなかった、自分でも誰かの役に立てるかもしれないということ。ルーデウスの即決は実に腑に落ちるものだった。エリスにとっては淑女として初の外交でもあった。土産の剣を手に、自身もまた守られるだけの存在ではないことを証明しなければならない。

こういう展開の時って体力の差からへばって休みたいと駄々こねるお嬢様役ポジションのエリスも剣術上級の武芸者なので、サクサク進んで見やすくてよい。ルイジェルドが子供のルーデウス達の力を借りる事の不安も、険しい山々の道中の移動を難なくこなしてきていることから完全に払拭されているはず。エリスのベタベタなテンプレ感が本来変化球だった異世界転生物語の軸に実に見事な安定感をもたらしてくれる。アニメ界屈指の人気キャラになりそう。577{/netabare}

第10話人の命と初仕事
{netabare}「デッドエンド」スペルド族の悪名を冠したパーティでギルドの初仕事。依頼の最中で出会ったのは自作自演で姑息に稼ぐ冒険者。悪党だからと事も無げに殺害するルイジェルドに価値観の違いを痛感するルーデウス。手早く稼ぐ。スペルド族の印象操作。残党と手を組む事でこれらの達成を目論むルーデウスは手始めに高ランクの依頼を受けさせる。

髪を染めるという文化も発想も無いんでしょうね。冒険者ギルドって単語のいつもの感は凄い。カエルが委縮するとこは良かった。エリスがお嬢様のわりにやたらと豪胆であったりとかルイジェルドが偏狭なわりには手が遅いとか細かいことだがまあラノベだし特に気になるというほどでもない。今回もあっという間だった。624{/netabare}

第11話子供と戦士
欲をかいた判断ミスで戦死者を出したルーデウスに激高するルイジェルド。偽装請負をネタに資格剝奪をチラつかせる輩に殺意を露わにするルーデウス。ルイジェルドは正体を晒し、脅し返して場を収める。覚悟を見せたルーデウスを、戦士と認めたルイジェルド。そして3人は次の街へ。

これで一旦終わりか。早いなー。一度締める為に今回はちょっとイベント詰め込んだ感はあったものの、最後の二人のシーンはクるものがありました。プロットだけ見たら凄くありきたりだけどディティールが上手くて見入ってしまう。エリスはやたらイケイケになってて悟空みたいなこと言ってましたが凄く魅力的なキャラですね。ルイジェルドとの距離も近くなってきてますます面白くなりそう。EDの流れだけでも数話作れそうなのに、クール内に収めるには端折るしかないのでしょうね。

投稿 : 2021/03/22
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