planet さんの感想・評価
5.0
物語 : 5.0
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:今観てる
感動!
原作から読んでいる者です。
一話の感想
アニメ化の最大の懸念点だった下ネタですが、減っていて、なおかつ主人公の変態さがある程度表現できていてよかったと思いました。
ある程度俗っぽさがある方が、リアリティを感じさせてくれるので。
また、盛り上がる山場が少ない1〜3話が面白おかしく表現されていて分かりやすく、また、最後に主人公の意思(本気で生きていくこと)が入ることで、見ている人に期待感やがんばれ、と言う気持ちを抱かせるようつくってあってとてもよかったと思います。
また、杉田さんのモノローグで原作にはないオリジナルのセリフもかなりあったので、原作勢も楽しめるよう配慮があって嬉しかったです。
二話の感想
まず、アニメからの人は主人公の回想をいきなり映像で見るのは重いと思います。原作で知っていた僕も文と映像では伝わってくる情報量が圧倒的に違くてそれなりにキました。
あんなに酷いイジメがあるのか、と思い、親に聞いてみたのですが、1980〜90年代過ぎまで、親が学校にそこまで介入してこない時代にはそれなりにキツいイジメがあったそうです。
かなり衝撃でした。
ルーデウスの前世の頃に関して、いじめられた原因が、いじめられっ子を庇ったからだということを知ってほしいです。
また、あの重い回想の直後に下ネタw(見てない人はニコニコへ)を入れたのは視聴者側への配慮が窺えます。
また、聖級魔法キュムロニンバスの作画の美しさはとても素晴らしかったです。ロキシーとルディの、同じ魔法でわざわざ違う絵にしたところを見た時はとても感激しました。
これは原作を読んだ人で、気づいた人は気づいたと思います。
ルディが魔法を撃つ時にした工夫(アニメだとその話は出てきていない)のことも考慮していただいたことはとても嬉しいです。
また、最後のロキシーとの別れも原作より感動的になっていて素晴らしかったです。
これは、ルーデウス視点にはおそらくこの2クール中にはもう出てこなくなってしまうロキシーとの別れ、ということで感動的になるよう手を加えてくれたと思うのですが、その配慮もとても嬉しかったです。
……なぜなら僕は、ロキシー教の信徒なので。
三話の感想 今回のタイトル「友達」ですが、その題名どおりシルフィという友達ができます。
また、その過程でパウロから説教をくらってしまうシーンでは、ルーデウス、パウロともにまだまだ精神的に成熟していないことが伝わる描写でした。
また、ルディがやらかした時、パウロが直ぐ怒鳴りつけようとしなかったことや、シルフィの無詠唱魔術などについても、各キャラがそれぞれ成長をしていることがわかりやすく、感情移入しやすく描写されていて良かったと思います。
うまく表現できませんが、「ルーデウスという主人公の成長のための話」ではなくて、「ブエナ村の中でルーデウスやその周りのキャラ達が成長する話」、という感じがしました。
……勿論、シルフィは贔屓目に見て天使でした。
四話 原作読者だったので、この流れは知っていたにしてもオープニングの空気は凄かったですね。他のなろう作品とかだと、一夫多妻制だし、嫁の間も仲良い〜、みたいな感じが多いですが、今回ゼニスはキレています。
男の夢ばかり詰まった話ではなく、きちんと女性の感情(独占欲など)などについても考えられていて、キャラクターが生きて、感情を持っていることがよく伝わりました。
また、今回は家庭内での話ですが、所々でシルフィを出したり、ロキシーを出したりと、ヒロイン成分をキチンと含んでいてよかったと思いました。
やはりパウロはクズです。原作勢はパウロが後の方で頑張るので、庇ったりしますが(僕もパウロは好きですが)アニメ勢の人はクズだと認識するでしょう。今はその認識はそのままでいいと思います。
また、不倫したのにはパウロが女好きであることは勿論、生まれによるところもあります。次話などで明かされる部分もあるので、ぜひ5話も見てください。
5話 感想
さて、脳筋(byパウロ)に連れ去られたルディ。原因はシルフィとの依存関係です。
僕が見ている無職転生の感想動画で、周りの人が決めることじゃないので、その理由は個人的に好きじゃない、と言っていた方がいました。
まあ、この件ついて少し言いたいことがあります。周りの人が決めることじゃない、と言っても、パウロは父親です。
今もその風潮は強いですが、この世界、父親が家庭内で圧倒的な権力を持っています。
父親が最終的に子供をどう育てるか、などを決める世界なので、周りの人が勝手に、というわけではないですね。
パウロのヒエラルキーは前話で最下位に落ちましたがw
また、アニメでは明かされていませんが、シルフィの父親がパウロにあることを言います。
「うちのシルフィが最近門限に破った。」と。
シルフィが親の言いつけを破ったのは初めてでした。理由は「ルディと遊んでいたから」です。
今までずっと守っていた父親からの言いつけをルーデウスが理由で破ったことも、パウロがシルフィ離れ離れにさせることの大きな理由の一つだと思っています。
まあ、アニメではこのシーンはなかったので、依存している、という描写が足りなかったかもしれません。
ここまで長くなりましたが、アニメ自体は非常に良かったと思います。24分ぐらいの中で、起承転結がなされていて、見やすく、まとまっていました。
戦闘シーンもヤバかったです。ギレーヌ登場から0.25倍速で見てみて下さい。ヤバイです。
あと、言っておきますと、エリスは今回でデレたわけではないです。ニコニコのコメントにありましたが、「猿山の入山許可証を貰った」というのが最も合う例えです。
それでは次話「ロアの休日」お楽しみに!