セシウス さんの感想・評価
4.0
物語 : 4.0
作画 : 3.5
声優 : 4.5
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
我妻といえばこの人
原作漫画は未読です。本編とOVAを視聴しました。
舞台は現代(携帯電話時代)の日本ですが、実は神がいてその寿命が尽きかけているので候補者を12人選び戦わせて次期神を選ぶ、というお話です。その12人は携帯電話で未来を予知する能力を与えられていて、その能力がそれぞれ特徴がある点がおもしろいです。その一人に選ばれた主人公は普通の中学生男子で戦う能力は全くなく、中盤くらいまで誰が敵なのかわかっていないためバトルというよりはサスペンス色が強くなっています。
設定上の細かい点は穴がとても多いですが、そもそも次期神様を殺し合いで選ぶ、という設定がメチャクチャなので深く気にすることなく楽しめる人はそれなりに楽しめると思います。ラストはビターですが、やって来たことがそもそも殺人なので仕方ないかと。OVAで少し救われた感じになります。
この作品の最大の魅力はキャラクターです。というかメインヒロインが一人で全てもっていっています。無能で甘ったれな主人公をはじめ他の日記所有者たちもあまり魅力的なキャラクターがいない分メインヒロインの印象が強烈です。
作画は普通です。バトルシーンは沢山ありますが主に使用する能力が予知能力という見た目地味なものなので、それほど美麗ではありません。
音楽はとても良かったです。シーンにあった曲が気分を盛り上げてきます。OPとEDはネタバレだらけです。
全26話+OVAと結構長いですが、序盤と終盤はかなり楽しめました。おかしな設定とヘタレ主人公が気にならない人にはオススメです。
余談ですが、登場する日記所有者たちの中にあまりにも頭部が巨大な女性がいます。実写化を拒絶するための方策かなと邪推しましたが、設定を変更してあっさり実写化されていましたね(笑