北山アキ さんの感想・評価
2.6
物語 : 1.0
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:途中で断念した
タイトルなし
原作未読
5話でリタイア
自己主張の無い主人公が自己主張の強い脇役に染まる話。
脇役が正しいことを言っているのでなく、主人公が正否にこだわらないからその通り動いているだけという変な話。
脇役が真逆のことを言えば、引きこもり正義と言い出してもおかしくない。
教祖にはなれないけど、優秀な信徒にはなれるタイプ。
己を滅して柔軟にポジションを変えられるので、ある意味、大リセット時代の社会に求められる正しい歯車の在り方かもしれない。
それは現代日本人の標準スペックだけど。
3話まで観て
なるほど。ここまで「俺がいる」のアンチテーゼみたいな話。
自意識の鬼である比企谷八幡は、周囲に日和らずに、つまり、自分のしたくないことはしないで「けどモテたい」という願望を体現するキャラ(ヒーロー)。
友崎は、自意識に価値なんて無いからモテるためならいくらでも迎合するよ、という自己啓発のロールモデル。
対価(努力・犠牲・贄)と報酬の間に正比例の関係が成り立つという思想を、前者は否定してゆくけど、後者は全肯定してゆく。
自意識が薄くなれば薄くなるほど、個人と個人の間の壁は薄くなり、個人という単位はお互いに交換・代替が可能という考えに近づいてゆく。
OSなんていつでも入れ替えればいいや、みたいに。
だから、友崎の内省も洞察も観察も薄っぺらくなるのは当然の帰結か。
1話観て
かなり痛々しくて、いたたまれなくなる。
人生と言いつつ学校という箱庭の価値観を語るに終始するなら
最後まで観れないだろうな。