haiga さんの感想・評価
3.1
物語 : 2.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 3.0
キャラ : 2.5
状態:観終わった
鬱展開の失敗例
今観終わりました~~9話まではとても良かったんですけどね~~惜しかった。
高校生が美少女ゲームを作る話です。やりたいことが見つからず燻ってた主人公文太郎君がミステリアス美少女黒田さんに声をかけられて美少女ゲーム制作とそのメンバー集めに奔走します。仲間集め回はとても楽しかったです。
仲間達も個性的ですし、特に自己主張の激しい安東さんは良かったですね。ゲーム制作のタイトなスケジュールやシナリオのネタが浮かばずに缶詰したり、お約束の合宿したりと9話まではとても楽しい作品でした。私もお気に入りに入れる気まんまんだったのですが…
10話のタイフーン襲来から雲行きが怪しくなるんですね。確かに最終回に向けて鬱展開は必要だとは思いますが半分因縁に近い形でのぽっと出タイフーンのクソ女との売上勝負。みんなで力を合わせて対決ムードが盛り上がった段階での黒田さんのクソ兄貴の空気を読まないカミングアウト。
色んな要素を突っ込みすぎて盛り上がり所が希薄になり白けてしまいました。これは明らかに失敗だと思います。
そもそも兄貴の借金に対しゲームの売上をどのように補填するのかも曖昧ですし、黒田さんがみんなを騙していた理由の説明が不十分でスッキリしないんですよね。最終回でも黒田さんヘタレてましたし、強いところを貫いて欲しかったです。
というわけでとても良い素材でしたがシナリオがダメだったと思います。途中まではとても面白かったので素直に結末まで着陸させておけば良作だったと思います。