リャオ さんの感想・評価
4.5
物語 : 5.0
作画 : 4.0
声優 : 5.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
本当に可哀想な名作。作品自体は素晴らしい
[総評]
作品自体は本当に素晴らしいです。
内容は青春ラブコメ×超常現象でしょうが、シリアスな部分もかなり多いです。そのためヒューマンドラマ的な色合いもかなり強いと思います。ですが川面監督が上手い具合にシリアスとギャグを入り混ぜているため、そこまで気分は重くならないです。見終わった後、自分は消失感に襲われたためそれだけ内容が詰まった良い作品なんでしょう。とりあえず見て損はない作品の1つです。ただしアダルトな話もあるため、苦手な方は見ないことをオススメします(そこまで重い訳ではないが)。
因みにアマプラ・ネトフリなど大手の配信サービスで配信されているため、見る手段に困ることはないと思います。
[物語]
ネタバレを避けるために具体的な話はしません。一言で言うと原作(既読)の良さを崩さずにテンポ良く進んでいきます。この作品はお互いの過去のトラウマ及び負の心情にフォーカスしていく部分が多いため、そこに注目して頂くと物語を楽しめると思います。そしてこれは重大なネタバレですが{netabare}最後に大どんでん返しで稲葉と付き合うことになるというのもこの作品らしい斬新な展開だと思っています。最初から仲良いヒロインと結ばれるのが王道なんで。伊織が好きな人は納得できないかもしれません。ただ原作を読むとより納得出来ると思います(それでも自分は永瀬伊織ルートも見てみたいですけどね)。{/netabare}
[作画]
当時の作画のレベルを勘案すると高いです。崩れている部分は多分無いと思います(あまり作画を見る目無いねと友人に言われたので断定は不可)。
[声優]
本作で1番凄いと思った部分。話を見れば分かりますが、声優さんの技術力の高さに驚くばかりです。
[音楽]
1番最初のOPとOVAのEDは好きです。因みに中盤からEDがとある二人のメインキャラにフォーカスしたものになります。
[キャラ]
キャラデの原案が堀口悠紀子氏(けいおんのキャラデの方)そしてキャラデが赤井俊文氏です。赤井さんは堀口さんのリスペクトぶりで有名です。つまり師弟コンビだと言えるでしょう。さて、メインキャラ5人は全員良い意味で強い個性を持っています。女性キャラ3人は全員可愛く、それぞれが大きな問題を抱えています。男性キャラ二人も優しい性格をしていてとても好きです。それぞれのキャラの心情描写も丁寧で、それぞれの思いを痛感することが出来ると思います。
[最後に]
8年ぶりに見てやっぱり面白いと思い評価を投稿しました。今思えば、このクールは激戦区でしたね。SAO・氷菓・TARI TARI・ゆるゆり・人衰など今でも良いなと思える作品が多いです。このサイトでの評価は高いですが、まとめサイトで過度にネガキャンされたのが残念です。ネットって怖いね。
最後に万人受けする王道な内容ですし、今更かもしれないですが2期をやって欲しいなと思っています。原作終了10周年記念とかで。