レオン博士 さんの感想・評価
3.7
物語 : 3.0
作画 : 3.5
声優 : 4.5
音楽 : 3.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
好きなものを好きと言える国に未来はある
主人公は頭脳派でヒロインが武術の達人のラブコメ。
キャラクターの魅力と日常のドタバタ感で勢いがあり面白い。
日常シーンはかなり面白かったけど、バトルシーンは残念。
キャラクターが結構気に入ってて、特に人にオススメはしないけど
個人的にちょっと好きな作品です。
この作品で最も印象に残ったのは政治的なメッセージ性の強さでした。
それが強く表れていたのが最終話。
※私は作者の考え方に賛同しているわけではないです。
{netabare}
頭脳派の主人公を通じて政治的なメッセージ性を何度も割と強めに発信しています。
最終話で大和の父親が語った言葉
「愛する人が集まって家族、家族が集まって町、それらが集まり国となる。
でも今の日本は父親を愛していればファザコンと呼ばれ、母親を愛していればマザコンと呼ばれる。国を愛していると言えば白い目で見られ、大切な物を大切だという事が出来ない、だからこの国に未来などないと日本を捨てた」
この言葉に原作のシナリオライターの言いたいことがすべて詰まっているように感じました。
さらには元総理なる人物が登場し、現職の総理の悪事を暴いていて、調べてみると原作では現職の「総理」として登場していてわざわざ時間経過してから作られたアニメ版で「元」とつけているので現実の政治に対する不満が表現されていることがわかります。
そしてアニメが放送されていた時期は民〇党政権でゲーム発売当初の総理は自民党の麻生元総理だったことを考えれば(見た目も似ているし)これは麻生元総理で、現職は恐らく菅〇人元総理か鳩〇由〇夫元総理のどちらかと考えられます。
つまり民〇党政権への不満が表現されているわけです。
じゃあ自民党政権はその理想を実現していたのか?っていうと私はそうは思わないけど、アニメでこれだけはっきりした政治的なメッセージを発したことはすごいって思った。
そして、大和は総理大臣になったら好きなものを好きと言える国にしたいと決意を表明する。
最終話は原作者の言いたいことが凝縮されていて、面白いと思う。
共感するかどうかは人それぞれだと思いますけど。
{/netabare}