lll1 さんの感想・評価
2.7
物語 : 2.0
作画 : 3.0
声優 : 3.5
音楽 : 2.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
村瀬修功は合わない、それは分かっていた筈だった。
タイトルの通り。村瀬修功の『Ergo Proxy』は合わなかったのに、何故かかれの初監督作である『Witch Hunter ROBIN』を見た。そして、やはり合わなかった。Wikipediaによると、かれはテレビアニメ監督作は『GANGSTA.』を含め、三作品らしい。幸運にも私は全て観ている。そして全て駄目だった。
久々の感想であるのに、新年一発目でもあつのに、実に酷い出だしの感想だ。
『Witch Hunter ROBIN』についてだが、実に古臭く時代に取り残された作品という印象だった。ビバップやlainのように10年後、20年後などまるで見据えていない。キャラクターもストーリーもまるで駄目だった。
面倒なのでネタバレでのみ本作の感想を書く事にする。
{netabare}
第一話。「わたしたちはウィッチを殺さず、生きたまま捕まえる。人道的でしょ」というセリフがある。当時、これは通用したのだろうか。何処からどう考えても「あとで、非人道的なことをしてるやつではないか」と察しがつくもの。あきらかに怪しいやつらも出て来るし。
一話でとっくに察しがついているのに、本作はそれを最終話目前で、「衝撃の出来事!!」のように明かす。遅すぎる、いくらなんでも遅すぎる。退屈だった前半の一話完結といい、なんだこれは。「非人道的な実験」をしているのはせめて中盤ぐらいでやってほしい。
悪役もいまいちだった。悪役を出す上で大切なことは、いかに魅力が有るかだと思う。悪役が魅力的な作品はきまって、人気作になる。本作の悪役に魅力はあるだろうか、いや残念なことに、ほんの少しもない。
そしてキャラクターについてだが、まぁ造形が古い。当時の頃は知らないが、再放送でちょっと観た『HERO』ととても被る。いまでは良くある刑事ものみたいな、新奇性の全くないもの。これでは、未来には通用しない。
あと音楽も最低だった。主題歌は良かったと思う。音楽によって、何か効果的に表現できないのであれば、使わなくてもいい。音楽をほとんど、それか全く使用しない傑作はいくらでもある。アニメは少ないとは思うが。
音楽そのものがノベルゲームのような質なのに、使用頻度がまぁ高い。同じ曲を何度も。これはしんどい。
{/netabare}
短いが、これで終わる。
最終評価は 3 / 10点です。