TaXSe33187 さんの感想・評価
3.0
物語 : 3.0
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:途中で断念した
期待をそのままなぞるワクワク感
『人類の敵』と戦う異能力者を集めた学校で無能と蔑まれる少年のクラスに、一人の転校生がやってくることで運命が大きく転換する……
と、これだけ書けばオーソドックスなSFラノベなんだけど、『人類の敵』が何を指す言葉かを1話ラストで提示する魅力的な開幕
割と楽しく視聴をしていたけど、ちょっと休憩を兼ねて5話時点までの感想をまとめておきたい気分になった
{netabare}
第一印象のナナの性格から、ラストの豹変に向かう瞬間は面白かった
声優の実力もあって、二面性のあるヒロインが魅力的に演出されている
どのキャラも違和感のないキャストのためにすんなりと物語に没入でき、会話劇主体であっても退屈はしづらい
ヒロインを疑い正体を探るキャラが現れて、互いを出し抜こうとするこの手の作品のお約束はしっかりと守られている
じゃあ手放しに面白いのかというとそういうこともなく、ちょっと中盤からダレてきたなって部分が出てきた
端的に言ってしまうと、こちらの予想や期待にあまりにもそのまま応えすぎているということ
『殺したと思った男が不死身で、そこから疑いが深まってしまう』
『自傷により容疑者候補から外れ、周りを味方につける』
『未来視の保持者に未来を誤認させ、殺人を確実なものにする』
のような、お約束に分類される展開が綺麗に描かれて話が進んでいる
これらの展開に入るにあたっての流れは自然だし、お約束だからこその安心感や気持ちよさもある
ただ、裏を返すとネタの仕込みが始まった直後にその先の展開が読めてしまうために1話あたりの時間を長く感じる原因にもなっている
これがヒーローアニメやアイドルアニメであれば展開の分かりやすさがそのまま「王道」として純粋なプラスに働く部分だと思う
ただ、このアニメの場合は1話にあったようなお約束をひっくり返す場面を見せてほしいという期待もある
話の校生に不満はないし、楽しく視聴は出来ているんだけど、1話で提示された楽しみ方を満たすまではいかないかな、と
この丁寧な構成を見る限り最終話あたりでもう一波乱起きてくれるだろうし、そのフリとしての堅実な中盤だとは思う
それでも3話の山場で王道の盛り上がりを見せてからの展開がやや弱いのは否めない
それでも半分弱は一気に見ていられたし、残り半分も楽しめるだろうと期待してる
{/netabare}