タック二階堂 さんの感想・評価
4.8
物語 : 5.0
作画 : 4.5
声優 : 4.5
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
ゆるキャン△どうでしょう「伊豆半島一周ジオパークの旅」。
詳細は1期でも観てください。
『まんがタイムきららフォワード』で連載されていた作品で、2018年の冬アニメとして1期が放送されていました。制作はC-Stationで、監督が京極義昭さんなのですが、この人はアニメにはそんなに詳しくないそうで、いわゆるアニメという感じで制作しなかったことが、このゆるキャン△の大ヒットにつながったと言われています。
その代表的なエピソードが、主人公・なでしこがしまリンに絶対に「かわいい」と言わせないこと。設定的に、どうしても「ゆる百合」要素を入れたくなるのがアニメ監督。でも、それを意地でも排除したそうです。この「ゆるキャン△」は、そういう作品ではないと。
そういった、普通の人の感覚を大事にしているからこそ、アニメでありながらアニメっぽくなく、それが社会現象になるほどブームを起こしたといったところですね。
初回は、そんな1期をしっかり踏襲した、完璧な立ち上がり。音楽も1期と同じ亜咲花さんをOPに、佐々木恵梨さんをEDに再起用。文句なしに「ゆるキャン△」の世界観を維持しています。
2期でパワーダウンする作品が多い中、この2nd Seasonは今後が期待できる完璧なスタートを切りました。当然、今期でもトップ争いは必至です。
=====第3話視聴後、追記です。
{netabare}
山梨が雪のため、思わぬ形で静岡に足止めになったしまリン。なら、なでしこがおばあちゃん家に一緒に泊まろうという提案を。
久しぶりに静岡に戻ったなでしこ。幼なじみの彩乃も遊びに来て、リンと一緒に遊びます。
というお話。
次第に、ゆるキャン△のムードが戻ってきました。なんて表現したらいいか。ほのぼの時々ほんのり切なげというか。彩乃も良かったですね、距離感が。そして黒澤ともよさんの自然な演技が素晴らしい。リンと知り合って仲良くなる様子が、いい感じでリアル。
ここまで完璧な2期。うん、大好きなゆるキャン△が健在で本当に嬉しいです。
{/netabare}
=====第5話視聴後、追記です。
{netabare}
THE PERFECT!!
ゆるキャン△の良さって、メインキャラがゆるくいい距離感を近寄ったり離れたりしながら話が進んでいくところだと思っています。
今回は、あきちゃんが「キャンプ行こうぜ!」ってLINEで声掛けして、都合がついたいぬこ、恵那と3人で山中湖へキャンプに行くという話。なでしこと志摩リンはバイトだからお留守番です。
この3人という組み合わせで1話を作るってんだから、さすがとしか言えないです。1期から観ている人なら分かるように、あきちゃんといぬこは野クルで仲良しなんです。そこに、付かず離れずの関係を保っていた恵那が、志摩リン無しでキャンプに参加するという。こういう関係性がいいんです!
なんていうか、視聴者は、たとえばAというグループで仲良しの友達と、Bというグループで仲良しの友達を引き合わせて、彼らが自分抜きで仲良く話している姿を見て、ちょっと嬉しくなるような気持ち。これを味わわせてくれるんです。
ストーリーも完璧です。風呂に入るけど、萌豚に媚びないアングル。本当に、ヲタじゃない普通の感覚を持った人が監督やっているんだなと実感します。
{/netabare}
=====第7話視聴後、追記です。
{netabare}
PERFECT of PERFECT!
なんていうんでしょうね。
この最適解な距離感が本当に素晴らしい。
ソロキャンに憧れ、実行するなでしこ。
実は自分もバイト休みで、一緒に行きたかったけど、でもなでしこの挑戦を応援するしまリン。
偶然、奥山梨で出会うリンと桜。この、ほどよい距離感がたまりません。
これこれ!
これが「ゆるキャン△」なんだよー!!
と熱くなりつつ、ほっこりする。これが、本当にゆるキャン△の素敵なところなんです。
2期で落ちていく作品が多い中、しっかり作品のカラーを熟知したスタッフが、最高の作品を産み出している感じがします。なにがトレースだ。そんなの関係ねえ!!
{/netabare}
=====第12話視聴後、追記です。
{netabare}
伊豆キャンで、なでしこのいぬこの誕生日を祝います。
そして、主要メン5人で朝日を見て旅の終わり。
いやあ、いい最終回でした。
えっ?
まだ13話があるの?
それにしても高クオリティを維持したまま、最終盤まで来ましたね。
本日、最終話。お楽しみに!
{/netabare}
=====最終話視聴後、感想です。
{netabare}
伊豆キャン最終日。
山中湖でお世話になった酒屋の藤村さん……いや、飯田さんにお礼の挨拶。
大室山でカピバラ温泉を見て、伊豆キャン終了です。
楽しかった旅の終わりは、ちょっと寂しくて、でも温かくて。だから、また行こう! みんなでキャンプ!
はいはいはいはいはい、そういうわけでね、今期は「どうでしょう」成分多めでお送りしましたよ、大泉くーん!
ほぼ半クールが伊豆キャン。伊豆半島のジオパーク巡りをしながら、キャンプ飯を楽しみました。
今期、異世界モノの雄が「無職転生」なら、日常系の覇者は間違いなく、この「ゆるキャン△」でした。
また、この5人(+ぐび姉)のキャンプ旅行が見たいですね。3期待ってますよ!
{/netabare}