タック二階堂 さんの感想・評価
3.3
物語 : 1.5
作画 : 3.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 3.5
状態:観終わった
台無し。
詳細は1期でも観てください。
グレイス・フィールドハウスから逃げることに成功した4歳以上の孤児15人が、自由の世界に飛び出していくわけですが、懸念していたように外の世界は鬼が支配する過酷な場所。見たことも聞いたこともない植物や動物がたくさんあります。
ただ食料になって死んでいくのを待つだけという偽りの楽園から、自由を求めて旅立ったエマやレイたち。外の世界が過酷なのは覚悟の上です。
グレイス・フィールドハウスの図書館で、蔵書にメッセージを伝えてくれた「ミネルヴァ」という人物と、出荷されてしまったノーマンが残した1本のペンを頼りに、子供たちがサバイバルして、ハウスに残した3歳以下の子供たちを救出に行くというストーリーになるでしょうね。
=====EPISODE1視聴後、所感です。
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初回はすべてが巨大な深い森で、逃避行を続けるエマたち。ノーマンが残したペンはホロスコープ機能が付いていて、ミネルヴァからのメッセージが保存されていました。そこに向かうことが最初の目標。
と、夜になって不気味な怪物に襲撃される子供たち。各々逃げるんですが、レイは怪物を罠に落とそうと単独で逃げていたところ、怪物が鋭利な刃物で斬られます。ハウスからの追手である鬼たちだったのです。今度は鬼たちから逃げるレイ。一方、別働隊のエマたちは、頭からフードをかぶった謎の少女に助けられます。
レイも万事休すの状況から、馬に乗った謎のフードの男に助けられます。しかし、この2人、実は鬼だったのです。はたしてエマやレイたちの運命やいかに?
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という初回のお話です。
待望の2期。その滑り出しは、気になる引きの展開で次回が待ち遠しくて仕方ないです。さすがとしか言いようがないです。
「ゆるキャン△」同様、こちらも人気作の続編にふさわしい完璧なクオリティの立ち上がり。覇権候補は間違いありませんね。
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=====EPISODE4視聴後、追記です。
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いやまあ、面白いんですけどね。
ちょーっち、都合が良すぎるかなー。
1回目にレイが絶体絶命のピンチになったとき、ソンジュが助けてくれたのは良しとしますが、今回はワケわからない怪物が現れて、追手を全部食べちゃったってのは、それはご都合主義と言われても何も言えないと思います。
これが1期なら、平時に追手を撃退する罠を仕掛けておくとか、そういう頭脳戦があったんじゃないかなー。
イザベラに再度チャンスを与えるのも、ちょっとねえ……。Aパートで長々とシェルターでの生活のダイジェストも、なんていうか、うーん……。
1期のヒリヒリするようなスリリングな駆け引きって展開が、このクールはまったくないです。単なる子どもたちのサバイバル。うーん……。
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=====EPISODE5視聴後、追記です。
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どうやらネットでは、原作の大幅改変で炎上しているようですが……。
前回で、少し「おやっ?」と影が差した印象だった本作ですが、今回まったく繋がらない感じで始まります。どうやら、グレース・フィールドハウスから逃げてきて1年が経過した時系列のようです。
ふむ。
で、鬼が暮らす街の近くにある廃墟の神殿に隠れて暮らしながら、鬼に変装して街で買い物をしたりしているエマやレイ。まさにジリ貧状態という感じの生活をしているようです。
え? 1年も?
だって、目的地が示されたじゃん、前回。
で、神殿に盲目の鬼のおじいさんが現れ、みんなドキドキしながら様子を見ているところに、ふわっとエマが声をかけるという無茶をします。それを見て、大声で「エマっ!」って声をかけちゃうギルダ。
話を動かすという意味でやっているのでしょうけど、そんな迂闊なことします? それで、どうやって1年も生き延びてきました?
んで、鬼の街への買い出しは危険なのでエマ、レイ、ドン、ギルダのみ行っていたわけですが、悪ガキのトーマとラニオンが一緒に行きたいということで、連れて行くことに。
はい、鬼に人間だってバレるフラグですね。
で、案の定バレたわけですが、鬼の2組に追われ、しかも別の鬼たちに囲まれて絶体絶命……かと思いきや、2人組の鬼を斬って助けてくれた鬼たちは、実は人間らしく、ひとり変装の仮面を取ったら、なんと出荷されたはずのノーマンでした。というところで、次回へ続く。
いや、何回ご都合のピンチ脱出をやるわけ?
いろいろとアニメオリジナルらしいので、これはフジテレビの口出しが余計なのだろうと推察されますが、それにしても1期に比べて面白さが半減している印象です。いや、あのさ。こんな序盤でノーマンとの再会やっても、そこまで感動的にはならんでしょ。溜めて溜めて、おお、ノーマン生きてたんだ!! というのを見たいのに、なんか「あー、やっぱりな」ですもん。
それとさ、画面が暗いシーンが多すぎ。初回からずっと、夜とかそういうシーンが多いせいか、よく見えないんですよね。
けっこう評価を下げました。
おそらく原作は、かなり面白いのでしょう。なんの都合なのか、アニオリ展開にしているのが裏目に出まくっている印象を受けますね。
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=====第5.5話(総集編)視聴後、追記です。
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まさかフジテレビ、ノイタミナで人気コンテンツの約ネバで、万策尽きするなんて……。
ここに総集編を入れる意味なんてないですよね。やるなら、一年飛ぶ前ですもん。
アニオリ展開するにあたって、シリーズ構成に入った作者が苦しんでいるとか、そういうこともあるでしょう。ホリミヤとワンエグも抱えて、現場が鉄火場状態の可能性もなきにしもあらず。
にしても、1クール12話のうち1話分を飛ばすのは、話が薄くなりこそすれ、好結果にはならないでしょう。残念です。期待が大きかっただけに本当に残念でなりません。
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=====EPISODE6視聴後、追記です。
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都合よく登場したノーマンは、ラムダ7214という実験場に連れて行かれ、投薬と実験をなんちゃら……。
おかしいよね。
フルスコアの高級品であるノーマンが出荷されたはずなのよね。
そして、ラムダで鬼を退化させる薬を開発したそうです。いやあ、そんなことできます? そして鬼を全滅させて、人間の世界を作り出そうという計画を打ち明けます。
しかし、これは1期でもイライラポイントだったエマの甘さが出ます。鬼を殺したくないときましたよ。まあ、百歩譲ってムジカやソンジュまで滅ぼすのは嫌だというのはいいですよ。でも、真相は鬼と人間が共存できる世界にしたいって……。
なんでいうかなあ。アニオリ展開にして重要なキャラを出さないことで、ボタンを掛け違えたストーリーは、どんどん狂ってしまっている感じです。
なんだかなあ。
こんなご都合展開ばかりの約ネバを観たかったワケじゃないんだけど……。
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=====EPISODE8視聴後、追記です。
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あー、なるほど。
早く、この回を見せたかったがために原作を大きく改変して、ストーリーをすっ飛ばしてきたわけですね。
この回を単体で見れば面白かったですよ。ノーマンが生きていた理由が明かされたり、鬼たちを退化させるシーンは衝撃的だったり、いろいろ詰め込まれていました。
ただ、全体の流れとしてこの回を観ると、やはり説明不足感は否めないです。それに、ここに至るまでの展開があまりにも拙速。
結論づけるのは早いかもしれませんが、この2期は大失敗だったと言わざるを得ませんね。
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=====EPISODE10視聴後、追記です。
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浅い!
浅すぎますよ…
言いたくなかったけど、駄作ですよこれ。
都合よく寝返るイザベラとママ軍団。
都合よく押しかける蜂起した鬼の群衆。
あんなに恐怖の存在だった鬼たちも、モブ鬼が簡単に殲滅される。子供たちにね。
僕これほど1期と2期で落差の激しい作品は初めてですよ。原作組、アニメ組関係なく、これは面白くないアニメです。
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=====EPISODE11視聴後、感想です。
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ビックリするほど空虚な最終話でした。
いや、おそらくきちんと原作に基づいて、丁寧に真面目にここまで積み重ねていれば、感動的な人間の世界へと旅立つきょうだいたちとの別れのシーンだったのでしょう。
でも、端折りすぎ、制作の都合にストーリーを改変しすぎたせいで、何の感情も湧きませんでした。そして、「もう3期なんて作らねえぞ」と言わんばかりの、Bパートの雑な紙芝居のようなダイジェスト。声優のギャラもケチったのか、ナレーションすら入れずに3期で語られるはずだったであろうシーンをパラパラと見せて、最後に成長したフィルにエマが「ただいま」だって。
僕はアニメ勢ですが、それでも作品の出来として最低レベルだったと感じています。これは原作ファンは許しがたいアニメ化だったのではないでしょうか。
最近では「ジビエート」とか「エクスアーム」がクソアニメの代名詞のようになっていますが、むしろ1期が完璧すぎる出来で、期待感を高めるだけ高めた約ネバの2期こそ、語り継がれる駄作のクソアニメだと思います。
某アニメ系YouTuberの方が言っていましたが、これはおそらく放送局が「実写映画もやるし、盛り上げのために2期をちゃちゃっと作っちゃってよ。でも、映画で金使いすぎたから予算はこれでお願いね。あ、あと3期を作る予算はないから、この2期で終わらせちゃってね。構成はまかせるから」という感じの無茶振りでもされたんでしょう。
で、困り果てた制作会社は原作の先生を呼んできて「こんな無茶振りされたんです。申し訳ありませんが、シリーズ構成に入っていただいて、今期で終わらせるようになんとかしてもらえませんか」と。でまあ、原作者も、そんなことなら、もうどうでもいいやってヤケになって、こんな改変になったんじゃないでしょうか。
なんていうか、もうこの放送局にはアニメに関わってもらいたくないですね。ノイタミナは、真面目にきちんと良作を送り出す枠だと思っていましたが、近年のラインナップだと適当にBL好きに向けた作品だとか、有名キャラクターの雑な擬人化とか、とても「大人が楽しめるドラマのようなアニメ作品を送り出す」というコンセプトに似つかわしくない雑な商業主義になっている印象です。
ホント、期待が大きかっただけに腹立たしさしか感じない。残念としか言いようがありません。
{/netabare}